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大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2009

イリヤ&エミリア・カブコフ 「棚田」 Copyright (c) S.Anzai
【開催概要】
2009. 7/26 Sun.→ 9/13 Sun.
◎開催地=越後妻有地域[新潟県十日町市,津南町] 760㎢
◎主催:大地の芸術祭実行委員会
◎実行委員長:関口芳史(十日町市長)
◎名誉実行委員長:泉田裕彦(新潟県知事)
◎副実行委員長:小林三喜男(津南町長)
◎総合プロデューサー:福武總一郎
◎総合ディレクター:北川フラム
◎アートアドバイザー:トニー・ボンド、トム・フィンケルパール、ウルリッヒ・シュナイダー、入澤美時、中原佑介 他
◎パスポート:
  • 一般
  • 前売3000円、当日3500円
  • 大学・シルバー
  • 前売2000円、当日2500円
  • 小中高
  • 前売 500円、当日 800円
◎アート作品数:約300点(うち過去開催の恒久作品160点)
◎参加アーティスト: 26の国と地域、約150組(新規作品)

大地の芸術祭2009秋 2009.10/3 Sat →11/23 Mon

開催にあたって
大地の芸術祭は第四回目を迎え、新しい局面に入ります。 地域と都市、アーティストと里山、若者とお年寄りの交流と協働の中から生まれた田んぼや空家、廃校での作品は、訪れた人々に農業を通して大地と関わってきた私たちの祖先の営みを伝え、お爺ちゃん、お婆ちゃんの笑顔が嬉しい妻有として多くの人々に共感を与えてくれました。
棚田オーナーや産地直販を始め、その土地ならではのおいしいコシヒカリや山野草の料理は固有の時間を浮かび上がらせ、地域の人々と応援する人々の活動に力を与え続けています。 ひとつの希望の土地として、アーティストはもちろん、多くの外国の地域活動組織、大学が関わり出しました。地域に育まれたパフォーマンス、音楽、美術が集う場所として妻有は動いています。すでにそこにあるものに人間の活動が加わり、地域が元気になりたい。 大地の芸術祭にいらして下さい。
総合プロデューサー 福武總一郎
総合ディレクター 北川フラム

38の国と地域のアーティストが参加

里山に展開する約350点のアート作品(新作約200点)
集落や棚田、森のなかに新旧あわせて約350点のアートが点在します。
2回にわたって実施された公募(応募総数約620点)から選ばれたアーティストをはじめ、約150組のアーティストが、作品制作に取り組みたいと手の挙がった集落を中心に、現在プランを提案・調整しています。過去の芸術祭に参加以降、継続的に集落と関わり交流を深めているアーティストも多く参加します。
キドラット・タヒミック—フィリピンの小屋を移築

廃校を活かす-廃校プロジェクト

越後妻有地域では、少子化により2009年までに約10校となる廃校の活用が課題となっています。第4回展では地域にあるものを活かすという大地の芸術祭の精神のもと、集落・地域の拠り所である学校を活かした地域づくり、拠点づくりを行っていきます。

美術館、ギャラリーに

「絵本と木の実の美術館」田島征三
旧真田小学校
絵本と木の実の美術館として、旧真田小学校を絵本・民話・農業・ワークショップなどをコンセプトとした美術館に再生します。田島征三の作品を中心に据え、カフェやワークショップなど様々な活動を生み出す施設を目指します。
 
「廃校をアーカイブに」川俣正
松代生涯学習センター(旧清水小学校)
川俣正の構想により、(1)アートの情報収集や研究を目的に訪れてくる研究者を対象としたレジデンス施設、(2)川俣正の軌跡、ドキュメントを集めた「カワマタ・アーカイブ」、(3)大地の芸術祭の情報・資料を集めたアーカイブ、を備えた「超域芸術情報センター」の創設を計画中です。
     
「廃校を展覧会場に」富山妙子
清津峡小学校(2009年3月閉校)
廃校を、企画展示の美術館として活用していきます。2009年は、炭鉱、第三世界、韓国、戦争責任をテーマに制作を続ける富山妙子の展覧会を行います。
 
「廃校に有名ギャラリーが集結」
福武ハウス 旧名ヶ山小学校
福武總一郎総合プロデューサーの企画で、全国の名だたる画廊を集結させ、コンパクト、しかし強力な画廊街をつくります。
     
大学の拠点に
大学や専門学校のセミナー・宿泊施設として、廃校を活用していきます。学生と集落との交流、協働を通して、地域づくりの活動へとつなげていきます。廃校を拠点に京都精華大学、東京藝術大学が、空家を拠点に東京綜合写真専門学校、日本大学芸術学部が参加。
 
宿泊施設に
2006年に旧三省小学校をリニューアルした「三省地区コミュニティ施設」は、アーティストやこへび隊、一般のお客様をはじめ、企業や大学の合宿に利用され始めました。
また、秘境・秋山郷にある旧中津峡小学校を改装した結東温泉「かたくりの宿」も運営していく予定です。かつて子どもたちがいた学校に、再びさまざまな人が集います。
  • アントニ・ゴームリー—'Another Singuiarity'
  • 田島征三—2008夏のカボチャ展示風景
  • 手塚貴晴—集落の厨房器具が集結
  • 内田あぐり+内田亜里+武蔵野美術大学日本画学科内田ゼミ―「家族の歴史」を浮かび上がらせる

海外との協働

前回に引き続き、イギリスのグライスデール・アーツ、オーストラリアのアジアリンク、香港アートセンターが参画。新たに中国美術学院、台湾のDADAアートとの協働、フランス・ナント市の「エステュエール(河口)」プロジェクトや美術学校との連携も実現します。

SMaKー棚田に現れる帆船

地域の課題に取り組む

北東アジア芸術村構想
集落の長期的な地域計画に、アートの持つ力を活用しようという動きが始まります。津南町上野集落を中心とした地域では、「北東アジア芸術村構想」を計画中。蔡國強、西雅秋、本間純、金九漢作品の残る上野集落で、北東アジアのアーティストが滞在しながら住民と作品を制作し、北東アジアの国々と長期的なつながりをつくっていこうという構想です。
参加アーティスト:李在孝(イ・ジェヒョ)<韓国>、管懐賓(グアン・ファイビン)<中国>、伍韶勁(キングスレー・ング)<香港>、林瞬龍(リン・シェンロン)<台湾>、景山健<日本>、滝沢達史<日本>
農舞台が中山間地域の農業の未来を担う拠点に
2003年に設立された「まつだい農舞台」。これまで現代美術、芸能というジャンルを取り入れながら、食と農をさまざまな形で演出してきました。2009年春郷土資料館が併設されることに伴って、中山間地域の農業と正面から向き合う施設へと生まれ変わります。生命へと直結する「食と農」というテーマに、芸術、科学、民俗の3つの観点から挑む農業の拠点づくりを構想中です。
李在孝(イ・ジェヒョ)北東アジア芸術村

イベント

世界は集落や村ごとにそれぞれに表情豊かな芸能が古くから存在してきました。グローバリズムが進む中で、しばしば地域の特色ある芸能が失われつつあります。こんな時代だからこそ、このような地域色と個性あふれる芸能を紹介することが必要だと、大地の芸術祭は考えます。

カンボジアサーカス
地雷問題など様々な問題を抱えるカンボジアで、学問、美術、音楽、サーカスなどの教育プログラムを通して、若者たちに生きる希望と活力を与えようとするNGOファーポンルーセルパク(PPS)。伝統音楽、舞踊、アクロバットなどの要素をふんだんに取り入れつつ、カンボジアの若者たちの生活をいきいきと描いた新しいタイプのサーカスが、世界各地で爽やかな感動を呼んでいます。

>>サーカスシアター 「カンボジア、僕らの村で」
詳細は、こちら

ワールドミュージック&パフォーマンス
アジアをはじめ、世界各国の地域色あふれるミュージシャンやパフォーマーが妻有に集います。大陸からの熱気と、思わず踊りだしたくなるリズムが会場を巻き込んでいきます。
日本の伝統芸能と独自の世界で魅せる
日本のすぐれたアーティストにより、越後妻有の地に根ざした展開が増えています。越後妻有を第二のベースキャンプ地として毎夏合宿を行い、地域のお祭りにも参加してきた鬼太鼓座。稲の踊りに民族儀礼や民族芸能をモチーフにした舞踏や門付興行を行ってきた森繁哉。儀明地域の住民と舞台をつくりあげてきた文楽人形遣いの吉田勘緑らが、妻有ならではの、ますます魅力的な舞台表現を展開していきます。

>>「UA・人形浄瑠璃・能からのPeaceful Message」
詳細は、こちら

カンボジアサーカス 鬼太鼓座 吉田勘緑

多彩なイベント それぞれのイベントの質も深化させながらも、ジャンルも幅広く展開します。

「映画」―商店街と小さな集落の営みを映す
潰れかけた酒屋と、問題が山積みの商店街。豪雪の町にくらす人々の未来への物語を描く「しゃったぁず・4(仮)」(畑中大輔、田中雄太)。ジャン=ミッシェル・アルベローラは、5軒の小屋丸集落の営みを2・3ヶ月に1度来日して取材・撮影し、白黒映画を制作中です。
 
「ツール・ド・妻有」―伊藤嘉朗
美しい里山の風景やアート作品、建築作品などを楽しみながら自転車で巡るアートツアーとして、移動そのものを作品のテーマにした「ツール・ド・妻有」。日本で最もアクティブなサイクリングコースに全国からファンが集まります。
     
“critics coast”(批評家の海岸)―国際シンポジウム
国内外の評論家、キュレーターが越後妻有に集います。
企画:杉田敦+art & river bank、参加者:ハンス=ウルリッヒ・オブリスト(スイス/イギリス)、ダニエル・バーンハイム(ドイツ)他15名程度
   

むしろ旗―おにぎりプロジェクト

住民と来訪者を「食」を通じてつなげるプロジェクト。会期中、あちこちの集落に旗が立ち、そこでは集落自慢のおにぎりが食べられます。住民総参加のおもてなしのプロジェクトを計画中です。

むしろ旗-おにぎりプロジェクト