

撮影:安齋重男
越後妻有は豊かな自然にめぐまれているが、この敷地の環境は、街なかであり、特殊な条件下にある。まず施設自体が空間的魅力を持つこと、そして自らが集客力を生み出すという建築的特性を持つことを目指した。そこで建築それ自体が自然を包括したものとして存在するより他にないと考え、自然のひとつとして「池」を選択した。
囲い込みプランとした場合に純粋幾何学形態である「正方形」は他の形態よりも圧倒的に美しく、この敷地において雑然とした街並みの中で景観の調整子としての役割を果たす。また、表現としてコンクリート打放し仕上げとガラスを多用し、「静かなたたずまい」を呈した様相は、外界から切り離された別世界を実現し、内部空間に配置された幾つかの室は、「建物の中の建物」となり、「入れ子」の構造になっている。これは日本の伝統として寺や神社の聖なる場所に見いだされる建築の造り方でもある。
2003年十日町ステージ 「越後妻有交流館・キナーレ」として誕生した同建築が、2012年、越後妻有里山現代美術館[キナーレ]として生まれ変わった。
参加作家
特別企画展:クリスチャン・ボルタンスキー: No Man's Land (T231)
ゲルダ・シュタイナー&ヨルク・レンツリンガー:ゴースト・サテライト (T221)
マッシモ・バルトリーニ feat. ロレンツォ・ビニ:○ in □ (T222)
粟津潔文庫 (T223)
レアンドロ・エルリッヒ:トンネル (T224)
エルムグリーン&ドラッグセット:POWERLESS STRUCTURES, FIG. 429 (T225)
カールステン・ニコライ:Wellenwanne LFO (T226)
カルロス・ガライコア:浮遊 (T227)
山本浩二:フロギストン (T228)
カールステン・ヘラー:Rolling Cylinder, 2012 (T229)
クワクボリョウタ:LOST #6 (T230)
栗田宏一:ソイル・ライブラリー/新潟
今井善昭:妻有のキロク (T232)
撮影・編集:今井善昭(T232)
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作品番号
T025
制作年
2003
時間
●芸術祭会期中 9:00~19:00(最終日9/17のみ18:00まで)
●9/22, 23, 24, 29, 30 10:00〜17:00(最終入館16:30)
●10/1以降 通常開館 10:00〜17:00
料金
●芸術祭会期中 1,500円(会期中パスポート提示で何度でも入館可)
●通常:一般800円、小中400円(企画展により異なる)
休館
●芸術祭会期中無休
●9/18,19,20,21,25,26,27,28休館
●10/1以降通常運営(※通常は10:00~17:00 水曜休館・祝日の場合は翌日休館、また企画展により異なる)
エリア
十日町
集落
キナーレ
マップコード
140181258*11
関連サイト
作品の公開期間
通年
住所または詳しい場所
新潟県十日町市本町6