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まつだい「農舞台」 限界芸術百選プロジェクト 田中みずき銭湯ペンキ絵展

投稿日:2014年6月30日  

「ペンキ絵」という職人技を、限界芸術のひとつとして紹介。日本に3名となったペンキ絵師が、松代の名所を描きます。

【会期】 2014年7月19日(土)~10月26日(日) 好評につき11月9日(日)まで延長決定!
【休館日】 水曜日 ※ただし8月13日(水)は開館
【ワークショップ】「ペンキ絵ライブ」8月17日(日)13:00~
≫同時開催展:「今日の北越雪譜(ほくえつせっぷ)」はこちら


もうもうと湯気が立ち込める湯船から見上げた富士山。誰もが一度は見たことがある、この「銭湯ペンキ絵」を描いているのが、田中みずきさんです。先ごろ約9年の修行を経て独立し、現在国内外で精力的に活動しています。銭湯ペンキ絵の特徴は、定型化された絵図。富士山はもちろん、青い空、海に浮かぶ島、松の木などは必ずと言っていいほど描かれています。その「型」をベースに、東京スカイツリーや松島、厳島といった記号を盛り込んでいく。多くのアーティストが自己表現に熱を入れているのとは対照的に、田中さんはあくまでも「型」の踏襲に心を砕いているのです。



「どこにでもあって、どこにもない日本の自然」。かつて美術評論家の石子順造が指摘したように、銭湯ペンキ絵の主題が「実在としての自然」というより「イメージとしての自然」だとすれば、そこには私たちの願望が投影されていると同時に、私たち自身がそれらによって生かされているとも言えるでしょう。銭湯ペンキ絵とは、まさしく生活と芸術が重なりあう限界芸術の地平にあるのです。今回、田中さんは、まつだい「農舞台」周辺を訪ね歩いて得た見聞をもとに、ギャラリーの大きな壁面いっぱいにペンキ絵を描きます。いったいどんな「自然」が現れるのか、ご期待ください。

田中みずき
1983年、大阪生まれ。幼少期から東京で育つ。明治学院大学にて美術史を学ぶ中、卒業論文で銭湯のペンキ絵について調べたことをきっかけに、銭 湯ペンキ絵を制作する絵師の下に弟子入り。9年の修行を経て、昨年から一人で制作を始める。現在、現代美術のレビュー・情報サイト『カロンズネッ ト』の編集長を務めつつ、各地でペンキ絵制作を行っている。

助成:芸術文化振興基金

同時開催:「今日の北越雪譜(ほくえつせっぷ)」


江戸時代、鈴木牧之は北越塩沢の地の風土や習俗を丹念に観察して『北越雪譜』(岩波文庫)を記しました。その筆致は、雪のかたちから雪崩、吹雪、雪中の虫、鹿、鮭、大猫、熊、狼、あるいは織女(はたおりおんな)、雪中の葬式、夜光の玉、そして幽霊まで、じつに幅広い。鈴木は眼に見える(た)ものを、とにかく文章と挿絵で必死に書き留めたのです。

そして今日、越後妻有にはたくさんのアーティストが訪れるようになりました。すばらしい作品も設置されています。ただ越後妻有を見ているのは「大地の芸術祭」に参加するアーティストだけではありません。越後妻有里山芸術機構のスタッフも、あるいはアーティスト以上に、越後妻有の風景を目撃し、その風土の中で今も暮らしているのです。 「今日の北越雪譜」は、「大地の芸術祭」を支えるスタッフによって記述され、描写される、バージョンアップされた『北越雪譜』です。 会期中、随時作品は更新されます。ぜひ継続してお楽しみください。

キュレーター:福住廉(美術評論家)

開催日
2014年7月19日(土)〜2014年11月9日(日)10:00〜17:00
場所
まつだい「農舞台」
(十日町市松代3743-1)
料金
大人600円 小中学生300円
(まつだい郷土資料館との共通入館券)
*「2014夏作品鑑賞パスポート」提示で無料
お問い合わせ
「大地の芸術祭の里」総合案内所
TEL 025-761-7767

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