越後妻有 大地の芸術祭の里

中国ハウスプロジェクト「自然而然(自然のまま)」

2017年3月30日 投稿

中国人は知恵について語る時、いつも大自然の恩恵を忘れません。人間は大自然の恩恵を受け、その知恵によって生かされています。人間の知恵によって未開発の荒涼とした ”大自然”をコントロールしようという西洋の概念とは大きく異なります。そのため、今回の企画展に参加した芸術家の作品の中では、自然物は何らかの知識ではなくわたしたちの心や思いを表しており、大自然の知恵を軽視してわたしたちを技術重視に陥らせた文明に対する、謙遜になれ、もう一度わたしたちの心に帰れ、大自然とのそして同じ人間とのほころびた関係を修復せよ! という強烈なメッセージを伝えています。芸術家は思います——「自然はいつも身近にある贅沢品である」。

4組の異なる材料、異なる技法、異なる形式で創作された芸術が、聴覚、視覚、触覚等の多次元を通して、奴奈川キャンパスに出現します。

企画:HUB ART PRODUCTION 瀚和文化
参加作家:陳志鵬、黎明、王茂、李烁
会場:奴奈川キャンパス 2階



作品紹介

「自然音樂」陳志鵬

この作品は、作者は視覚と聴覚により多次元的に表現されます。視覚による作品は、人と宇宙、そして自然界の生命が時間と空間を同じくする関係を、粘土と水を媒介として表しています。音による作品では、中国と越後妻有で採集された自の音の響きあいを通して、自然が即興で音楽を奏で、素朴で純粋な自然の楽器が「自然而然」な感覚を味わわせます。
関連イベント 2017年4月29日(土祝)14:00~・30日(日)11:00~
会場 29日(土祝):奴奈川キャンパス、30日(日):まつだい「農舞台」

「遊弋尋找」(ためらうを探す)黎明

絵画に近接する拡大撮影技術を用いて、自然と濃密に接触する視点を表現しています。映し出される作品がどのようなものになるかは人為的に操作することができず、偶然(=「自然而然」)の結果を見ることしかできません。これが拡大撮影の古典的な魅力の一つです。展示された2つの作品は、拡大撮影された画像を通して、自然と人間がますます疎遠となり、苦悩が積み重なる関係を表現しています。

「光陰寺」王茂

266枚の鏡を集め、各鏡の上には「心経」 中の一文字を書きます。鏡はテラスに設置され、太陽の光の移ろいに連れて、各鏡の反射する光が物の壁に映し出されると、「时间愉快的过去了」という八文字の漢字を描き出します。この八つの漢字は同時に出現しないため、だれもこの一文を読むことも、その意味を理解することもできません。そう聞くと見る人は断絶を感じるかもしれません。でもそれこそが、わたしたちが今日、世界を認識する方法そのものなのではないかと思うのです。

「消解」李烁

「消解」は、木工版画の製作過程を観察して得られた逆向的な思考を通して、作り出した作品です。球体の表面を版面とし、だれでもが作者となって行う刷りは、歴史的事件、生物標本等の図案が施されています。機械の感応と観客による相互的な作用を通して、球体版面の断片化と再構成を繰り返すことにより、集団的な記憶の形成と曖昧化、断片化、そして解消を図ります。
陳志鵬
自然音楽提唱者。四川省成都生まれ。幼少から父親に中国絵を学ぶ。中国と海外のビジュアルアートを学び、1990年代中ころ北京へ移動。中央美術学院で学ぶ。1998-2003年、中国民謡と世界音楽のパーカッショニストとしてオリジナル音楽を展開。2003年、雲南省へ移住。“自然音樂"、“自然感知アート"を実践。自然映像オフィスを立ち上げ“自然音楽センター”を設立。「自然音楽バンド」と一緒に“フランスフェスティバル”、“雪山音樂祭”、“香港芸術祭”、“中国ドイツ芸術祭”“壹基金”“中国日本チャリティパートナー”“世界和平祭”など、中国国内及び海外で活動。
黎明
アーティスト、大型フィルム撮影家。20年にわたりポートレート撮影を追及している。2008年 映画会社「Emulsion brush prints」設立。近年、美術館で上映会を開催。数多くの作品を関係機関やコレクターが収める。
王茂
画家、舞台デザイナー、作家。1980年四川省生まれ。中央戯劇学院舞台美術研究生卒業。北京現代音楽学院舞台美術道具照明教師。中国国内及び海外で数多くの個展を開催し、作品は国内外のアートギャラリーやコレクターに収蔵されている。
主な舞台美術デザイン作品:《爱情偶遇游戏》
ミュージカル《迷宫》
テレビドラマ《家有儿女》
ミュージカル《金沙》
時代劇《魅力》
映画《PK.COM.CN》など
李烁
1988年広東省生まれ。2013年中央美術学院版画学科卒業。現在、北京で活動。
展示会
・2015第二回CAFM未来展“创客创客”
・2013中央美術学院本科卒業展
・2013元典美術館・作品「再见,美院」
楊小波(展覧会キュレーター)
「湖光山色」美学機構創立者。行雲座(XYZ)画廊芸術主催。キュレーター。文化産業及び公共美学研究。北京正覚芸術センター、中国改革報美術館、山西省宏源国際芸術センターなどのオープニングイベントおよび展覧会にたずさわる。2016年「湖光山色」美学機構を創立し、「家庭美学」及び「公共美学」の2つの大きな基盤をもち、家庭や団体に芸術文化を提供しながら、文化を深く根付かせる活動をおこなっている。100名の中国及び海外のアーティストと関わり、「中国智造」アメリカMYTLE BEACH芸術祭、「カフカスのバリエーション」ロシア現代芸術三人展、「未来の夢と遺失の伝奇」アメリカ現代芸術ホドゲギース家族展、ヨーロッパ銅版画作品ツアー、財讯グループ「美しい故郷」雑誌100年展、「楽園に帰る-ピカソ芸術本真ワールド」など約60本の展示会にかかわり高く評価されている。
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開催概要

日時

2017年4月29日(土)〜2017年5月7日(日)10:00〜16:00

場所

奴奈川キャンパス2階
(十日町市室野576)

料金

奴奈川キャンパス入館料(500円)
※2017春共通チケット提示で1回入場可

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