親子でめぐる、大地の芸術祭

妻有日記投稿日:2012年08月31日

こんにちは。スタッフのタナハシです。

お客様から時々お受けする質問に、「小さな子供連れにおすすめの作品は?」というものがあります。

そんな時、迷わずおすすめするのが「絵本と木の実の美術館」や「森の学校」キョロロ、そして企画展「里山アート動物園」を開催中のまつだい「農舞台」など。どの施設も、こどもの興味をひく展示があり、建物や駐車場も広く、カフェなど飲食できるスペースがあるので、お子様連れでもゆったりお楽しみいただけます。 でも、さらに「ほかにはどんなものがありますか?」と問われると、実は少々答えに窮していました。

というわけで、先日のお休みに、3歳の娘を連れて津南エリアをまわってきましたので、参考までにご紹介したいと思います。

まず訪れたのは、「東アジア芸術センター ードラゴンの迎える場」。

入り口をくぐると、さっそくドラゴンがお出迎え。娘は「これ何?どらごん?」とさっそくテンションが上がります。

個人的に楽しみにしていたのは、料理研究家・坂田阿希子さんプロデュースのカフェメニュー。

こちらは魯肉飯。八角でしょうか。スパイスの香りが食欲をそそります。とてもおいしくいただきました。娘はもちろん「おにく〜!」といいながら、がつがつと平らげました。


津南ポークカツサンド、オリジナルジンジャーエール、冷抹茶。カツはサクサクでジューシー! ジンジャーエールは、スパイスのきいた本格派。冷抹茶はとても濃いお味で、蒸し暑くてもうろうとしている頭をしゃっきりさせてくれました。

娘は”どらごん”との別れに名残惜しそうですが、まだまだたくさんの作品が待っているので先を急ぎます。

向かうはマウンテンパーク津南にある「ドラゴン現代美術館」。今回は、アン・ハミルトンの作品が展示されています。

ちょっとした山道を登った先には…

登り窯の両サイドに、何やらチューブのようなものがたくさん出ています。チューブを吹くと、登り窯の中から、ハーモニカのような、不思議な音が。 大人でもかなり強く吹かないと鳴らないので、小さなこどもにはうまく音が出せませんが、がんばってトライします。


こちらのパラシュートには、もう夢中! ひもを引っ張るとパラシュートが上がり、ひもを放すとパラシュートがぱーっと開きながら下に落ちてくるという仕掛けです。 (※現在は、イベント「A cloud of sound」時のみ上げ下げしていただけます)


これがたまらなく面白かったようで、大人が「もう次に行くよ!」と促しても、なかなか帰りたがりませんでした。

つづいて、同じくアン・ハミルトン「金属職人の家」。

こちらもひもを引っ張るときれいな音が響きます。風が通る、気持ちのいい一軒家に、ちょっぴり不思議な仕掛けがそこかしこに施されていて、娘も興味津々です。

お次は「建具のモリ」へ。

ひたすらくぐり抜けて遊びます。こどもにとっては迷路のよう。

目の前にはインフォメーションセンターもあり、津南エリアの情報を案内してくれます。

「特製にんじんかき氷」でひと休み。かき氷=いちご、と決め込んでいる娘に「にんじんだよ」と差し出すと、 一瞬渋い顔をしましたが、一口食べたらもう夢中!津南産の雪下にんじんのシロップだそうです。しっかり甘いけどすっきり、さっぱりします。

津南エリアのしめくくりは、「津南のためのインスタレーション」。


古着のTシャツを使った光のインスタレーションに娘も「きれい〜♪」と大喜びです。


階段をのぼるとこんな光景が。クリーニングを受け取るときにもらう、あのハンガーが、こんなに美しい展示になるとは…。驚きです。


そして今年加わった地下の展示。このひっそりとした雰囲気が、なんともいい感じです。心に小さな灯りがともったような、ほっこり暖かい気持ちになりました。


この後117号に入り、越後田沢駅や下条駅の作品も見てまわったのですが、その頃には娘はすっかり車中でお昼寝タイム。大人だけならもっとたくさんの作品を巡りたいところですが、ここは無理せずゆったりと。

今回気付いたのは、どんな作品でも、こどもは案外楽しめてしまうものなんだなあ、ということ。まっさらな気持ちで作品と向き合うぶん、ダイレクトに楽しんでいるように見えました。大人が「こども向きの作品/向かない作品」を決めつける必要はないのかもしれませんね。

水分の補給や車酔いに注意するなど、お子様の気分と体調に気を配ってゆったりまわれば、きっと親子でいろんな作品が楽しめると思います。

大地の芸術祭も残り2週間あまりとなりました。ぜひ、親子で作品巡りを楽しんでくださいね。

(スタッフ・タナハシ)