里山の限界芸術サークル始まる

妻有日記投稿日:2012年11月02日

10月27日(土)、「里山の限界芸術サークル」が始まりました。越後妻有における里山の限界芸術を探していき、そこで生まれる可能性を実践しようというサークルです。 まつだい「農舞台」ギャラリーの連続企画「里山の限界芸術」キュレーターの福住廉さんをお迎えしての第1回は、越後しなのがわバルにて行われました。

今回は、#1 はじまりのはじまりと題して、『今日の限界芸術』を著された福住さんによる「限界芸術」についてのレクチャーがありました。 まず、福住さんがスライドや映像を使って、都市における限界芸術(グラフィティや新宿駅のサイン等)の紹介をして限界芸術の特徴(一時性、匿名性、違法性等)を説明されました。

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鶴見俊輔の『限界芸術論』での「限界」は、英語でいうlimitではなく、marginal(周り、境界)という意味で使われている、というような「限界芸術」の基本的な考え方や、人々の生活や暮らしの中にある技術や文化が、限界芸術の領域にあることを確認しました。

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その上で、表現の妥当性の再検討など限界芸術の課題に言及し、まず都市と里山の違いを発見することと今後このサークルが「里山の限界芸術」の実践の場となる事に期待したいという締めで終わりました。

レクチャーのあとは、参加者の感想や意見交換が行われました。

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「都市に現れるグラフィティのようなものは、越後妻有でもあり得るのか」

「越後妻有では、庭や畑のあぜ道などの間に花を植えている方が多い。隙間があると何かしたくなるのかもしれない。その様子は、都市のスキマで表現するグラフィティと通じるものがあるのではないか。」

「いわゆる『芸術』でなくても、表現欲求は満たされる。」

「限界芸術」の意味がわかりにくい。

「普段何気なく過ごしている中で、ちょっとした違和感に気づくかどうか。まちを歩いて「里山の限界芸術」を『発見』して、さらには実践していけたら。」

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参加者の方それぞれ、福住さんのお話に刺激を受けられた様子で、会が終わったあともしばらく、参加者同士で意見交換をしあっていました。 ここから何か、新しい物事が生まれていくことを予感させるものでした。

「里山の限界芸術サークル」、次回は2か月後に予定しています。

スタッフ 高橋寛