松之山通学合宿中学生の部 上野雄次さんの花いけ授業

妻有日記投稿日:2013年10月17日

みなさんこんにちは。三省ハウスの飛田です。
10月8日〜10日、三省ハウスにて松之山通学合宿中学生の部が開催されました。 この通学合宿が三省ハウスで行なわれるようになって、今年で7年目。松之山の公民館事業として、地元のこどもたちが参加するプログラムです。例年、春は小学生の部、秋は中学生の部を開催しています。今回参加してくれた中学生は45名。三省ハウスから通学し、一緒にごはんを食べ、共に過ごす2泊3日です。

4年前から、大地の芸術祭を応援してくださっているアーティストの方々を先生に迎えて授業をしていますが、今回の先生は華道家の上野雄次さん。まつだい「農舞台」で開催された「里山の限界芸術vol.3 上野雄次 限界花道家☆花いけ大作戦! 」が記憶に新しいところです。今回は中学生のみなさんと秋の植物で花いけ合戦をしていただくことになりました。



初日の朝、日が昇る前に上野雄次さんと花いけ合戦のための草花採取へ。



日々、目にしている景色のなかに上野さんがハンターのように植物を見つけていきます。「彼らにとっては全くいいことはないね」と言いながら、植物にハサミをいれます。「この花は花いけ合戦にはむかないけど本当に美しいね」秋の山には小さく可憐な花が多くありました。

 

夕方、中学生が学校から三省ハウスへ帰り、夕食後に上野雄次さんによる授業です。まずは、上野さんの愛車に越後妻有の植物を生け、半年以上走り続けた「暴走花いけ限界号」の解体パフォーマンス。車が円を描いて走った後、作品を破壊し炎に昇華させていきます。越後妻有で生まれた作品が、越後妻有の地へと還っていきました。
パフォーマンスの一部始終はこちら(YouTube)



続いて翌日の夜行なわれる「花いけ合戦」のデモンストレーション。上野さんとスタッフが、今朝集めた植物を中学生たちの目の前で生けながら、花いけ合戦のやり方を説明します。 しめくくりに、上野さんから花をいける行為、花道や植物から考える生命についてのお話などを中学生に語っていただきました。 翌日はいよいよ45名で花いけ合戦です。

 

翌朝、生あたたかい風が三省ハウスの丘を音を立てて吹き抜けていきます。前日の上野さんの授業を受けて花や植物に対してより反応しているのか、美しく感じられて仕方がない朝。中学生たちを学校へ見送りました。



夜は通学合宿2日目の課外授業。45名4チームに分かれ12回の花いけ合戦。持ち時間は1人5分。「よーいドン」の声で走って花器を選び花をいける中学生たち。声援に拍手に元気が弾けます。いけた人にコメントを聞き、拍手の大きさで勝敗を決めます。



約2時間のバトルを終えて、上野雄次さんが伝えたかった大切なものが彼らの心に届いたことを希望しています。

三省ハウス 飛田晶子

コラム一覧へ戻る

飛田晶子

大地の芸術祭の里スタッフ。こへび隊での活動後、2006年~移住。越後妻有の豊かで厳しい自然と格闘しながら日々奮闘中。茨城県出身。

この作者の記事を読む

コラムをもっと読む