越後妻有2014冬満喫ツアー体験記

妻有日記投稿日:2014年03月27日

2014年3月1日(土)~2日(日)に実施した雪花火、雪の運動会・雪アート 満喫ツアー。参加者の門奈清佳さん(浜松市)より、体験記を寄せていただきましたので、ご紹介します。

視界いっぱい白かった。
気持ちいっぱい暖かかった。

冬の満喫ツアーは、地元の方の集落のガイドから始まった。

雪の壁が道沿いに続いている。河岸段丘のことや、これでも今年は雪が少ないこと、昔と比べインフラが整備され暮らしやすくなったことなど、ゆっくり歩きながら説明していただいた。しんと冷たく、静かで穏やかな時間が過ぎてゆく。

ガイドの最後は雪見御膳のお食事だ。お酒もふるまわれ、地元のお父さんやお母さんが天神ばやしの歌を披露してくれた。なぜ懐かしい感じがするのだろう。
そしてお料理の美味しさといったらない。人間、本当に美味しいものをいただくと黙るらしい。味が濃いわけではないが、しっかりとした味がする。
素材の味と、出汁の味、何十にも重なる。手間がかかったお料理はこんなに美味しいのか。自分の体の細胞一つ一つが喜んでいくような感じがした。

雪花火はとても幻想的だった。
白い雪に夜の黒が美しく交じり、そこに小さなLEDの花がたくさん咲いていた。冬にも花が咲くんだ。

Gift for Frozen Village 2014

まだ生まれてくる前の花の命は、もしかしたらあのような形で、見えない光を放ちながら時を待っているのかもしれない。
そんなとりとめのない事を考えた。

冬の打ち上げ花火は澄んでいた。日本の夏の、湿度をはらんだ少しけだるい感じの花火ではなく、透明度が高く快活な感じだった。
それは冬という、生き物があまり活動しない時期とは対照的であり、心地よい違和感とともに映った。

雪の運動会

運動会に参加したのは何年ぶりだろう。ツアーの2日目、まつだい「農舞台」で行われた。

着いたときから、なぞの熱気が満ちていた。 大漁旗や野良着が上空に飾られ、雪でできた祭壇のような舞台が作られている。 参加者はチームごとにおそろいの手ぬぐいを身につけて一緒に応援する。 大人は子どもに戻って、子どもは子どものままで、元気にはしゃいでいた。

個性豊かな方々の応援や演出が、おもしろくて仕方ない。
カウボーイハットをかぶった人が声を張っているやら、野良着を着た人が太鼓や鐘を鳴らしているやら、上半身裸の人がラジオ体操してるやら。

一体、ここはどこで、季節はいつなんだ。

巫女さんが歌声を披露したかと思えば、最後は人間ではなさそうな生き物が祭壇にとりつき、真っ青な顔の人が走って来てこけている。
ずっとお腹や背中をくすぐられているようだった。
もっとも私は友人とともにお酒を飲みながら声援を送って いるだけだったが……。

今回の妻有の旅も、よく笑ったな。
私が妻有へ来る目的は、おそらく理屈ではない。単純に好きになったのだ。
そこに生活している人や自然や、そこに関わり何かを作り出していく人たちが、大好きなのだ。
日常から離れて雪国で過ごし、心も体も豊かに元気になって帰った。

みなさん、どうもありがとう。素敵な時間をありがとう。

門奈 清佳(浜松市)