越後妻有の林間学校 2016冬 小正月コース

妻有日記投稿日:2016年01月30日

「越後妻有の林間学校」ではアーティスト、専門家、地元の方を先生に招き、アートやスポーツ、農業などさまざまな体験に挑戦しています。 2016冬のプログラムは、1月10日(日)・11日(月祝)に開催され、30名を超える方々に参加していただきました。 昔から行われる越後妻有の冬のお祭りと小正月、もちつき、雪あそび、鳥追いなど体験。 宿泊は廃校を改築した三省ハウスです。

みなさん三省ハウスに到着してから恒例のお餅つき。 地域の方々のお手本に続き、子どもたちも順番にお餅つきに参加しました。

小正月もちつき

お客さんからは、自然と“よいしょ!よいしょ!”の声がかけられ、みんなの笑い声や歓声が広がります。 その掛け声に合わせてお餅をつく子どもたちの姿が微笑ましくあり、みんなでついたお餅は、きなこ・あんこ・雑煮・からみ餅にしてみんなでテーブルを囲みいただきました。 昔、お正月に親戚同士が集まりワイワイとした風景が思い浮かびました。

お腹がいっぱいになったあとは、表に出て雪遊びの時間。 子どもたちは本当に元気で、自分なりのコースを作ってソリで滑ったり、親子で可愛らしい雪だるまを作ったり、チームに分かれて雪合戦したり…。大人も子どもも関係なく思いっきり体を動かしました。



夕方になり、大地の芸術をきっかけに復活した地域の伝統行事、「鳥追い」へ。 この地域伝統の害鳥を追い払う「鳥追い唄」を歌いながら一軒一軒を回ります。 今年は3グループに分かれて集落全体を回るコースに変更。 提灯も自分たちで作成しました。提灯の赤い光に照らされながら、子どもたちの声が地域全体にこだまします。 回った家々ではご褒美のお菓子を渡してくれますが、なかにはご夫婦そろって出迎えてくれるところもありました。昔から続く伝統行事が子どもたちに引き継がれ、そこに地域の人たちとの交流がうまれる様子に、いつもより長いコースだったけれど、やっぱり地域の方一人ひとりと顔を合わせられて良かったと感じる瞬間でした。



2日目は、どんど焼きの準備から始まりました。 雪が降る中、地域の方々総出でやぐらの準備を行います。 竹を骨組みにして、そこにワラなどを巻き付け、高く重ねていきます。 はしごに登ってワラを積む人、そのはしごを押さえる人、ワラを渡す人、紐を巻き付ける人…思っているよりも大変で、みんなで協力しないとできない作業。手伝わせていただくことでこうやってみんなで協力し、受け継がれる行事なんだと感じました。 ここ小谷の集落では、近くの神社から、年男、年女、厄年の方々が古い大きなしめ縄をどんど焼きの会場まで運ぶという伝統があります。運んだしめ縄はやぐらに巻きつけ点火。 みんなで今年の無病息災、五穀豊穣を願いました。



お昼は郷土資料館に移動し、越後しながわバルの鴨汁と囲炉裏で焼いたあんぼをいただきました。 食べ終えた子どもたちは、花札や得意のコマ回しを披露してくれました。 床の上で回っているコマをひもに巻きつけ、そのまま持ち上げて自分の手の上で回すといる神技を見せてくれた子どももいて驚きました。

古き良きお正月の風景が見られた2日間。
地域を超えて人々が交流し、昔からの伝統行事が引き継がれていくことは大切なことだと思います。 地域を超えた人と人のつながりが、これからも続いていっ欲しいと感じる時間でした。


1月11日
新井絵理子