越後妻有の冬「雪見御膳」日和~南鐙坂の巻~

妻有日記投稿日:2017年03月24日

今年、3回目となる「雪見御膳」。十日町市の信濃川を挟んで西に5キロほど、約50メートルの河岸段丘の上にある集落「南鐙坂」では、今年も29名のお客様がお越しになりました。 会場となる「岡村邸」は築約120年の歴史がある古民家で、柏崎市から移築し改修を施した建物です。今でもご家族が暮らしている空間を、「雪見御膳」の会場として昔の祝い事さながらの雰囲気でお迎えしました。

雪原がキラキラと輝く晴天に恵まれた当日、いよいよ「雪見御膳」本番です!

台湾のお客様8名を含む29名の方々が来場。



雪国体験は、雪捨て場を活用した長―い手作りスロープでそり遊びです。子ども向けに用意しましたが、大人も一緒におおはしゃぎでした。こんなに長いスロープは雪国ならではと大好評でした。



南鐙坂の名人ガイド役の太田玄さんは、鐙坂の歴史を独学で調べ仲間と一緒に冊子を発行したほどの勉強家。雪国について、鐙坂の歴史についてお客様に丁寧にお話しして頂きました。



雪国体験後半は、十日町の冬の風物詩「ちんころ」作り体験。「ちんころ」は福を呼ぶ子犬のカタチをした米粉の人形です。今では干支や餅つきウサギなど色んな表情が楽しむことができます。飾った後、乾燥し割れて崩れますが、ひびの数が多いほど福がくるそうです。



南鐙坂の古沢美和子さんは、日頃から「ちんころ」作りを地元の子どもたちに教えている名人です。みなさん手のひらに団子を乗せて、コネコネ…。個性あふれる「ちんころ」が完成しました。





ついに「雪見御膳」をいただきます。 広い座敷に皆さんがそろい、台湾式の乾杯をして始まりました。



台湾の方々は味噌豆が気に入ったご様子でした。若い男性は、ご飯を3回おかわりしました。暖かな自然光が差し込む会場は、終始にぎやかです。



お食事中のメインイベントは、地元の保坂あかりちゃんによる民謡の披露です。



真っ赤な着物に身を包み、小さな体から鮮やかな声が響きます。おばあちゃんが三味線を弾き、お母さんが合いの手を入れて、親子3代によるステージです。最後の「十日町小唄」では、おもてなしのお母さんたちが割烹着姿で踊り、台湾のお客様も一緒に輪を作って踊りました。



名残惜しいようでしたが、あっという間に楽しい時間が終わり、日本大学の芸術学部の鞍掛先生からごあいさつがあり、「10年以上妻有に通っていますが、こんなに立派な家ははじめて!」とのお言葉をいただきました。



お客様を見送り、メンバー全員で反省会&慰労会。みんな、3回目の挑戦で見事なチームプレーだったとお互いをねぎらいました。お客様の様子をから、「来年はこうしよう、ああしよう…。」とぞくぞくと意見がでて、すでに来年を見据えて結束力を確かめ合いました。



絵本と木の実の美術館 天野季子

Photo by Ayumi Yanagi