まつだい郷土資料館企画展 田中望「ものがたりをつむぐー雪にひらかれるみちー」展

まつだい「農舞台」投稿日:2018年02月05日

2018年1月27日(土)より3月11(日)の間、まつだい郷土資料館(水曜休館)では2015年の「大地の芸術祭」で好評を博した、田中望の作品が再構成され、展示されています。

雪がしんしんと降りしきる2月始め、作品に会いにまつだい郷土資料館を訪れました。こんな雪の日は、どんなお客様が訪れるのだろう? 昔なら、道に迷った狩人が、暖をとりたいとやってきそうな雰囲気です。玄関の古く重い引き戸を開けると、管理の相沢さんが迎えてくれ「昨日は晴れていたし、たくさんの方がいらっしゃいましたよ。」と、囲炉裏に炭を焼べてくれました。赤々と燃える炭を見ながら、囲炉裏の脇に腰をおろすと、懐かしく落ち着いた気持ちになりました。

さて、企画展の作者である田中望は、2014年より、「妻有と京・信州をむすぶ信仰・芸能のみち」をテーマとした民俗・歴史調査(民俗=森繁哉、歴史=星憲一朗)の成果を手がかりにしつつ、この地域の人々から話を聞き、または地域を歩き回るという、フィールドワークを重ね、その体験をもとにイメージしたものを絵巻のような形に描き、それを灯篭にしました。灯篭絵のひとつひとつは、かつてのこの地域の女性たちの仕事ととりまく暮らし、豪雪との関わりなどがテーマに描かれているということです。2015年の展示では、重厚な奥座敷の天井よりつり下がった、穏やかな光を放つ、その幾つもの灯篭が作り出す世界は、懐かしい匂いがする、小宇宙を空想させてくれました。

そして、今回はその灯篭絵をはがして、およそ35メートルほどの長い一枚の絵巻を製作し、資料館の2階に展示されていた「イザリバタ」(機織り機)とともに、飾り付けられました。展示室の引き戸を開け、最初に、目に飛び込んできたのは、まさに舞う生き物の姿。イザリバタからまるで吐かれたような生き物である、長い絵巻が、ぐるぐると部屋の中を動いているようです。

しかし、近づいてみると、柔らかくしなやかな墨絵が描かれていて、まるで、主人公のウサギたちのささやきが聞こえてきそうです。しばし、時を忘れ、物語の世界に引き込まれていきます。

作品を堪能した後は、囲炉裏を囲んで、折り紙でウサギを折ってみる、折り紙体験も楽しめます。ぜひ、足をお運びくださいませ。

◯関連イベント◯
・地元語り部による昔話の読み聞かせ
  2/24(土)2/25(日) 3/3(土)3/4(日) 3/10(土)3/11(日) 各13:00~15:30
  の間で複数回
・囲炉裏端折り紙体験
  作品に関連した折り紙づくり 随時

営業時間…9:00~17:00(16:30 最終入館)
  場  所…まつだい郷土資料館
       (十日町市松代3718 TEL025-597-2138)
  料  金…一般 300円 小・中学生 100円
◎2018冬共通チケット提示で2018年2月24日(土)~3月11日(日)
 のうち1回入場可

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