12回目を迎えた「小正月・鳥追いどんと焼きツアー」

妻有日記越後妻有里山現代美術館[キナーレ]投稿日:2019年01月24日

1月13日(日)~14日(月)に「小正月 鳥追いとどんど焼きツアー」が行われました。
2006年夏の三省ハウス設立以来、2008年の冬から地元のみなさんやサポーターなどの協力で続けてきた、今年12回目を迎えたツアーです。今年は海外からのお客様を含め、子ども13名を含む33名のお客様が参加されました。前日からこへび隊や地元サポーターのみなさんが準備に入り、餅花を制作して飾り付け、館内も花や正月の装飾が飾られました。三省ハウスのお母さんたちも数日前から雪見御膳の仕込みを行い準備を進めてきました。

当日はよい天気、お客様たちも順調にご到着。 初日のプログラム、餅つき、雪遊び、ちんころづくり、行事・鳥追い実施、雪見御膳…と満載のプログラムが着々と。小正月にこんなによい天候なのはなかなかないというお話でした。

あわんどり へんどり てんじくまでたちあがれ ほーいほい

今年も3ルートに分かれて、三省ハウスのある小谷集落全軒を五穀豊穣を願って唄をうたって廻る「鳥追い」を行いました。鳥追い行事は子どもたちが主役の行事で、小谷集落では子どもが減って実施を見合わせていた行事を、このツアー実施をきっかけに地元のみなさんと共に復活させたものです。ご褒美のお菓子を家々からいただいて帰ってきた子どもたちは、夕食の雪見御膳のあと恒例のお菓子分け。年長の子供が人数分のお菓子を分けて、年の小さな子どもから好きなお菓子をもらっていくというルール。今年もたくさんのお菓子をいただきました。

翌日は集落行事の「どんど焼き」に参加。集落の男衆が藁を組んで立てるさいの神を作るのをサポーターもお手伝いに。今年も立派なさいの神が出来上がり、集落のみなさんや参加者が持参した習字や正月飾りを飾りつけました。 甘酒や漬物が振る舞われる会場に、集落の鎮守社、白山神社のしめ縄を年女年男厄年の人の手によって運ばれ、小谷集落のどんど焼きの名物ニセ神主もご登場。神主役の方は今年で御年80歳。およそ30年ニセ神主を演じてこられたのですが、今年で引退ということで、最後の御祈祷でした。ホラ貝の音色に青空の好天のなか燃えた灰が飛び、スルメが焼かれ、竹筒に入れられた酒が温められ、振る舞われました。

鳥追い行事で集落全軒を廻るようになって数年。集落を廻ると笑顔で「にぎやかになってよかったっけ」という声をきいて、集落のみなさんにも暖かく迎えていただいていることを感じます。 年を重ねるごとに、お客様や地元の方々ほかご意見をいただきながら、少しずつマイナーチェンジして現在のツアーが作られています。 今回も地元三省地区協議会をはじめ小谷集落後継者会ほか集落住民のみなさん、こへび隊、地元サポーターなど多くの方々にご協力をいただきました。
今年もありがとうございました。
スタッフ 飛田晶子

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飛田晶子

大地の芸術祭の里スタッフ。こへび隊での活動後、2006年~移住。越後妻有の豊かで厳しい自然と格闘しながら日々奮闘中。茨城県出身。

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