山菜を楽しむ会を終えて

妻有日記投稿日:2019年05月14日

今年も5月の第2週の土日に毎年恒例の山菜を楽しむ会を開催しました。

毎年、3月の雪が落ち着く頃になると、今年の山菜はどんなでしょうか?と地元の方に聞くのが恒例です。 特に今年の冬は小雪で、雪消えが早く山菜も一度に多種類が出て終わってしまうだろうというのが山のプロ達の予想でした。 しかし、今年は4月になっても気温が上がらず、むしろ例年よりかなり寒い日が続き山菜も足踏みをしてくれた様子。 そのおかげで、5月11日、12日の当日はまさにベストシーズンとなり、多種多様な山菜料理をご用意することができました。 これもひとえに、山を知り尽くした地元の方たちのおかげです。本当にありがとうございました。

当日は晴天に恵まれ、新緑の棚田を眺めながらの会となりました。 毎年恒例の「食べる山菜図鑑」、今年は14種類の山菜をお重の中に詰めました。 この「食べる山菜図鑑」は山菜が山に出てくる順番に並べるのが恒例です。 雪のまだ残る頃に一番初めに出てくるのが、かたくり。かわいらしい紫の花が開く前に採るのですが、このかたくりが届くと、 「あ、今年も山菜の時期がはじまったな。外はまだ寒いけど春は着実に近づいてきているな」と感じさせてくれます。 かたくりの後は、あずき菜、のかんぞう、ののば、蕗の薹と出てくる順にお重の中に並べていきます。

実は、毎年メニューを組むのが楽しくもあり、悩ましくもあり・・・。 なぜかというと、山菜は天然のものを使用しているので、絶対に採れるという保証がないのが現実です。しかも、2日間あわせて約100名分のご用意。あまり早い段階でメニューを決めてもその通りに行かないのが“山菜様”の悩ましい点。それに加え、一つ一つ味つけを変えるため、全体のバランスも気にしながら組んでいきます。よしこれで決まり!となかなかならず、結局内容が決まるのはかなり直前になりがちです。しかし、毎年この会を楽しみに来てくださる方や初めての方に思いを馳せながら今年もメニューを考えました。

今回は、コースの一部にビュッフェスタイルを取り入れ、天ぷらなどはご自身のタイミングで取りに来ていただきました。初めてのやり方でしたが、なかなか好評だったようです。

お客さまとの山菜についての会話もこの会ならではの楽しいひと時。山菜の下処理の仕方や調理方法などの話題で会場は楽しい会話で満ちていました。毎年この会にお手伝いに来てくださる、松代の山菜採り名人、柳 ハツエさん。当日は里山食堂のスタッフとして盛り付けや、配膳をお手伝いしてくれるのですが、ハツエさんの元気な姿を楽しみにしているお客さまも多いようです。

今年は、農舞台ギャラリーの企画展も山菜をテーマにしており、こちらの展示も合わせてご見学いただきました。「まつだい山菜ラボラトリー」と称し、山菜を色々な角度から感じてもらえる企画展となっています。その中に山菜を楽しむ会のこれまでのあゆみも展示してあります。≫詳細はこちら

山菜を楽しむ会は、旧松代町時代より一年に一度、この豪雪地、松代の里山の春の恵みである山菜を多くの方に楽しんでいただこうと昭和54年(1979年)より実施されてきた会です。スタートしてなんと、40年目を迎えます。旧松代町から受け継ぎ、里山食堂で開催されるようになって、今年で14回目。ながい歴史の中に自分も関わらせていただき、大変うれしく思うと同時にこの会を長く続けていくためにはどうしたら良いか、若い世代がこの地域の豊かな自然を理解し、後世に残していけるように地元のかたと共に過ごす時間を大切にしていきたいなあと思った次第であります。

また来年も来ます!という声を励みに...
また、ぜひお待ちしております。

越後まつだい里山食堂 小川寛子

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