d47食堂×越後妻有の樋口道子さん、若井明夫さん 対談レポートを公開

2018芸術祭投稿日:2018年6月11日

連続トーク第4回は、現在、渋谷ヒカリエ8階のd-47食堂で特別メニューとしてご提供中の「越後妻有定食」をめぐり、d-47食堂を運営するD&Departmentの相馬夕輝さん、植本春奈さんを聞き手に、定食を開発する際にご協力いただいたNPO越後妻有里山協働機構代表理事の若井明夫さん、地元サポーターでうぶすなの家のスタッフでもある樋口道子さんのお話を伺いました。

若井さんは、測量会社を営む兼業農家。その一方で、4件の貸民家を営んでいます。「安く、長く滞在し、いなか暮らしを体験してもらいたい」ということで、味噌や納豆の生産を行う工房も持ち、自給自足を体験できます。自分で獲った大豆を持参して若井さんに味噌に仕上げてもらうお客様もいるそうです。2003年、どぶろく特区制度が制定されると、何と全国第一号に!

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四畳半の部屋がどぶろく醸造所になっているのです。生産・収穫・加工すべてをひっくるめて「農業」という若井さん。飄々とした風貌に隠された、進取の気性、創意工夫の精神に驚かされます。 大地の芸術祭が始まろうとする時、「役所の文書に<人間は自然に内包される>という言葉を見た時は、驚きました」と語る若井さんは、まさに芸術祭の理念そのもの。そんな若井さんにNPO越後妻有里山協働機構の初代理事長の白羽の矢がたったのは、2008年でした。しかし実際に依頼されたのは、設立の前日とのこと。どたばたのスタートから10年。「いろいろな経験をさせてもらっています」。若井さんは、香港で農業に取り組む若者たちの指南役でもあります。

一方の樋口道子さんは地元サポーターの中心人物。うぶすなの家のスタッフや、バスガイドをはじめ、さまざまな形で大地の芸術祭を支えてくださっています。「ガイドをやり始めたのは、2006年、第3回から。東京にいた娘がガイドチームに入り、活動していたのですが、人が足りないからやって、と。私も当日の4日前に頼まれました(笑)」。

新潟県の小千谷市から十日町市に嫁いできた道子さんは、「越後妻有が本当に大好きです」。日本で一番おいしいお米は、集落ごとにすべて味が違い、一年に一回、食べ比べもするそうです。天日干し米、合鴨米、棚田米、あるいは信濃川沿い、魚沼丘陵か。日の当たり具合、水の温度によってお米は味も粘りも香りも違います。「農家は学者並みに研究してつくっています。だからこそ自信をもって、お米をお勧めできるのです」と道子さん。

そんな農家の人の丹精込めたお米や野菜などの食材を活かした「越後妻有定食」。 当日は、アスパラガスや甘酒もふるまわれ、相馬さんと植木さんの柔らかなリードのもと、なごやかで楽しいトークをうかがうことができました。

定食は毎日20食限定。7月10日まで。ぜひ、渋谷で越後妻有の味を堪能ください。

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