オラフ・ニコライ 2018年の作品制作現場をレポート

2018芸術祭投稿日:2018年7月8日

「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2018」の作品制作に向けて、2017年12月に1度視察に訪れた、オラフ・ニコライ。視察を通して制作場所が松代エリアの清水集落に決まり、いよいよ作品制作へ。田植えが真っただ中の5月からスタートしました。

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オラフは、1962年ドイツ生まれ。ベルリンを拠点に「収集(コレクション)」を主なコンセプトとしながら、概念とイメージやモノの関係性を探る、コンセプチュアル・アートの手法で作品を展開しています。大地の芸術祭では、弟に当たるカールステン・ニコライがキナーレに常設作品を制作しており、2018年では兄弟でアート作品を展覧することが実現します。


オラフは作品制作を通して、自然なものと人工的なものとの区別に意義を唱えた、ミニチュア・ランドスケ-プの作品も制作しており、今回の作品にて、制作途中を取材させて頂く中でその片鱗が見えるインタビューとなりました。


--2018年大地の芸術祭の、作品のコンセプトを教えていただけますか。


街の灯りというものがあると思うのですが、その明かりは街にあるというイメージがありますよね。それを「田んぼ」の周りに設置してみたらどうかという視点で今回の作品制作を行っています。「街の灯りは街にあるというイメージ」と「自然の中にある田んぼ」に設置することで、人々の“ふつう”を変えてみたかったのです。灯りは赤などのいろいろな色を使い、より“ふつう”じゃないという点を強くしていきます。いろんな灯りのもとで育ったお米が、どんな味になるのか試してみたいです。


--実際に現場を見てみて、イメージと違うということはありましたか?


いえ、完璧でした。このような田んぼが良いと思ったのは、人がここを切り開き、田んぼにしていったことです。灯りが「人為的」なものであるように、よく考えたらこの田んぼも、木を切り倒し、棚田にしていってできたものなので、非常に「人為的」であるといえます。田んぼの畦が山の形の一部となり、“ランドスケープ”を創り出している、そういう場所がよかったのです。


--最後に越後妻有で作品をつくるにあたって、刺激を受けることはありますか?また、今までの作風との相違点はありますか?


今までアーティストとしていろんなところに関わり、展示をして来ましたが、越後妻有の展示というのは際立ってすばらしいです。こういったプロジェクトは他にはありません。地元の方々が手伝ってくれたり、アイデアを頂けたりと「みんなで一緒に考えていく」という、ポジティブな姿勢を提供してくれます。とても素晴らしいです。


インタビューを終えると、オラフは地元の方と灯りを実際に点灯し見え方の検証をしていました。 今回の作品は夜全く灯りがない中で見ると、どんな様子になるのか非常に楽しみです。
(夜間鑑賞は日没〜21:00)

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