blog「大地の芸術祭のまわり方」の管理人T.S.です。
このたび初めて、こへびに加わって現地の作業を手伝ってきました。
今回はいつもとちがって人のお金(しかも大地の芸術祭の運営費)で越後妻有まで行かせてもらったので、こちらのblogに原稿を書くことになりました。
ところでみなさんは、「鉄パイプに貼り付けたガムテープをはがす作業」をしたことがありますか?適当に鼻唄まじりでかたづく仕事だと思うでしょう?
そんなことはありません。けっこう辛気くさい作業です。
上手に進めるにはいくつかコツがあるので、読者のみなさん、これはけっして人ごとではなく、いつか自分の役に立つことがあると信じて、以下の文を読み進めていってください。
農舞台のすぐそば、いわゆる「カバコフの棚田」に設置されていた木村崇人さんの雪アート「冬の風見鳥」の撤去作業を3月8日(日)に行いました。
(作品の写真はhttp://yuki8154.blog.so-net.ne.jp/2009-03-03 「晴れ、時々曇ったり。里山アートを楽しむ。」に載っています)
作品のうち、鳥の絵が描いてあるパーツは、前日に木村さんたちが取り外していたので、この日の作業は地面に刺さった長さ2mほどの支柱200本を引っこ抜き、泥を洗い落として、貼ってある白い荷造り用ガムテープをきれいにはがす、というものでした。
木村さんを含めた10人ほどで9時前から作業開始。小雨まじりの前日とはちがってこの日は曇り空で、そう寒くもなく、まずまずの作業日和です。
支柱を横からコンコン叩いたりしてから手で引き抜き、そりと軽トラックで農舞台の下の作業場へ運ぶ。ここまではつつがなく終了。


200本すべて運び終わってから、各自おもむろにガムテープをはがし始めたのですが、これがところどころこびり付いて、きれいにはがれてくれません。
古いセロハンテープを使おうとしたときにテープが縦に裂けて端の方が残ってしまう現象に似ています。
木村さんによれば、今回の作品制作では価格の異なるガムテープを併用したそうですが、どうも安いものほどはがしにくいようでした。
ガムテープを付けたままではいけないのか、と疑問に思う人もいるでしょう。
実は、この鉄パイプ、建設会社からの借り物なので、原状に復して返さないといけないのです。
みんな悪戦苦闘するなか、誰かが「水洗いしたあとの方がはがしやすい!」ことを発見。
そこで、そりに水を張って、鉄パイプをしばらく漬けおきしてから、はがすことに。これでだいぶ作業がやりやすくなりました。欲を言えば、ぬるま湯を使いたかった。
はがしかたにしても、ガッと一気に引きはがすのではなく、少しずつ丁寧にむいていった方が、結果的に速くきれいに仕上がることを、各々が会得していきます。いやあ人間ってすばらしい。

わずかに残った部分は、指先でむしり取るよりカッターナイフでこそげ落とした方がはるかに楽。

こんな具合で、テープはがしには昼食をはさんで2時間半ほどかかりましたが、午後の作業は午前中の2倍近いスピードで片づけることができたような気がします。
みなさんも、「鉄パイプに貼り付けたガムテープをはがす作業」をするときには、ぜひこの記事の内容を思い返して、スムーズにやってみてください。
――そんな作業しねえよ。普通。
written & photographed by T.S.
御苦労様でした。普通しない作業が経験できるということは、これって一生に一度の体験?感謝感謝ですよね。