2009年5月アーカイブ

少し前の話題になります。

5月5日こどもの日、朝空高くヒバリが2羽鳴いていました。

桜もすっかり葉桜になり、山のブナ林も一面に新緑になり、小屋の周りは「たんぽぽ」が今まっさかりできれいに咲いています。田掻きもはじまり夜はかえるの合唱がにぎやかに聞こえて、とても気持ちの良い今日この頃です。


5月1日から6日に、作家の笹川かおりちゃんが来て、汚いかたづけもなれたものでゴーグル、毛糸の帽子、大きなマスクに軍手と、完全武装で6日間スタッフ、こへび隊、友達かな?
入れ替わり立ち替わり、きたねえ小屋をきれいにしていきます。


寺の前の川の中に建具を浸し、洗ったかと思ったら、道路に立て掛け乾かして全部こげ茶の塗料を塗ってきたねえ・・・。

床もゴシゴシ、タワシできれいにしなんだか見違えるようになってきました。


次は5月半ばに来るとのこと。

私も昔のウサギ小屋が出てきたので、二階にいた名古屋コーチンがいなくなって、ちょっとさびしさもあり、外にウサギでも勝手皆さんに見ていただくのもいいかな・・・

ヤギも飼ってみていただくのもいいかな・・・

 

 

                             川西地区上野(笹川かおり作品) 土田フミ子

 

                                          

こんにちは~!
京都の片田舎からやってきました・・・自称兼業芸術家夫婦(大西 治・大西 雅子)です。


今回、室野の棚田(棚田バンク)周辺とあちらこちらに作品を置く事になりました。
5月16日・17日、作品を置かせてもらう地主さんにご挨拶と説明をさせてもらい、農舞台前に、
ひとまずという事で作品を一匹置いてきましたぁ。

 

げろんぱ.jpg

 

えっ?兼業芸術家って何よ?って?
それはですね・・・兼業だからです・・・農業との・・・・。
 
ご存知ですか?皆さん。よっぽどのことがない限り、芸術では食べて行かれへんのですよ。
 
ただの道楽もんですからねぇ~。好きなもん作って・・・見せびらかして・・・お金使って。
しやし~せめて可愛い子どもにはひもじい思いをさせんようにと・・・米も作ってます。

作ることに芸術も米も変わりないやろ~的な気分でね。おかげさんで、飢える事は無くなりま
したが、農業の抱える色んな問題に否応無しに直面してしまいました。


 
田舎に住んで約20年・・・・いろんなことが見えてきます。
 
この「大地の芸術祭」もちょっと・・・無茶苦茶やなぁ~って思ってました・・・正直な話。
だって、京都のちょっとした田舎ですら、私らエセ芸術家を受け入れてくれた感じ(あくま
で感じですよ)になったのは住み始めて10年たった頃。いつまでも他所もん扱いです。


しやし・・・きっと地元の人は、訳わからん美術作品に、訳わからん作家さんとやらに、勢
いばっかしの学生さん。
きっと・・・地元の人は嫌な思いしてる人・・・いてはるやろな~って。
だって、ものの良し悪しが違うんですもん。
田舎の暮らしは「守りと継続」、美術は「破壊と構築」。そんな感じですやん。
 
 
でもね。
 
思ったんです。
 
根本的な何かが違っていても、一緒に笑いあうことで何かが生まれる事もあるんやないかって。
違うから・・・知らん振り~ってアカンでしょ。違っていても、共通すること探せばええんち
ゃうんって。私らも田舎に住んで20年・・・いつまでも他所もんやけど、仲良しはできました。
田舎の閉塞感を打破するのは、誰にでも共通する言語・・・・笑顔・・・ちゃうかなぁ~って。
お年寄りから子供まで・・・笑ってたら・・・楽しいですやん。
楽しいことやったら・・・頑張れますやん。
 
米を作って、思ったこともあります。
 
うちの地域・・・農業人口の平均年齢・・・だいたい・・・75歳くらいですかね~。
年々、田んぼが空いていきます。米作りをはじめたのも、誰もしないから~ってこともあった
んですけどね。農村の過疎化・高齢化は恐ろしい勢いで進んでますよ。お年寄りが今の田舎景
観をメンテナンスし、食料自給率をまだ40%でも維持させてるんですよ。後10年たったら~
あそこと、ここのおじいさんが亡くなって、あの田んぼこの田んぼが空いてくる。じゃぁ~誰
がその田んぼを耕作するんだ~!ですよね。

 

たんぼ.jpg

 

そこで、エセ芸術家は考えるんです。
 
何とか・・・美術で田舎を・・・農業を・・・救えることはできないかと。
いやぁ~おこがましい限りです。自分もろくに食べられないのに、救うなんて・・・。
 
ちょっとでも・・・です。
 
ちょっとでも何かのお役に立てたら、ええかなぁ~ってね。
 
そこで思いついたんがこの作品「ゲロンパ大合唱」です。
目的はね・・・笑顔・・・・田畑で作業する人たちが笑顔になるもの。そんなちょっとした笑
顔がいっぱい集まったらひょっとしたら・・・田舎に住む人も増えるし、農業に従事する人も
増えるかもしれんでしょ?
 
そんなこんなで・・・思いついた「ゲロンパ大合唱」。
実は、かえるの形した青草堆肥製造マシ~ンなんですよ。農業でなかなかの重労働・・・草刈
りで出る草と嫌気性微生物をゲロンパの中に入れて熟成させます。まぁ~本当は小一年置いと
くべきなんでしょうけど、そこは1ヶ月ほどで体積は3分の1くらいに~菌のはびこる堆肥が出来
上がります。・・・と思います。
 
田畑の隅に・・・ゲロンパがいたら・・・少しは楽しいかなぁ~ってね。嫌な草刈も、楽しめ
る時間にならんかなぁ~。たいした役には立ちませんが・・・・気は心。
 
ゲロンパ達の苦悩の制作工程ブログ・・・・http://blogs.yahoo.co.jp/geronpa2009

お暇な時にでも、覗いてみてください。
 
 

                                         大西 治・大西 雅子

大地の芸術祭には、第1回のときから、何かしら、関わり続けている。

紆余曲折あったが、過去の回想より、今のことを綴りたいと思う。

 

妻有出身なわけではないが、一ヶ月のほとんどを妻有で過ごすようになって、

ばらく経つ。

いつの間にか、東京に「行く」、妻有に「戻る」という言い方をするようになった。

それでも、東京と往復するたび、目眩のような感覚を覚える。

世界を構成しているものが、あまりに違う。

 

妻有は今、田植えを終え、草刈りの季節を迎えている。

東京では「緑化」と叫んで草木を植えるが、

妻有では「道普請」と号令して草を刈る。

草刈りは、人間の営みを侵食しようとする自然との闘いである。

 

最近は、まれにこへび活動に参加するくらいだが、風の伝える噂や気配で、

あちらこちらで作品制作が進行しているのは、想像できる。

が、想像の域を出ない。

実際に現場に行き、見て、体験して、感じた人のもとにしか、リアルはない。

 

3年に一度の夏が来る。

楽しみ半分、恐ろしさ半分。

芸術祭の名の下に妻有に生まれた作品の数々を、

もはや外部からの目で見ることが難しくなっている。

しかし今なお、アートの新しい地平を垣間見ることを望んでいる。

そのときは、過去のいづれとも違う位置に立って。

 夏を感じさせるほど、緑が一層濃くなった今日この頃。妻有は田植の季節に入りました。

 

はじめまして。最近こへび隊に仲間入りをした石井です。今回のブログに寄せる内容は、高橋さん・渡邉さんに引き続き、私がこへびになって初の仕事である『オーストラリア・ハウス』大掃除の記録です。『オーストラリア・ハウス』とは、以前から深く関わりのあったオーストラリアと妻有が両者の交流の場として、この夏に誕生する予定のお家です。今回は夏の完成に向け、古い民家をこへび隊・オーストラリア大使館・みえた方々とのスペシャルチームで大掃除をしてきました。


 

 

オーストラリアハウス1.1.jpgさぁ、大掃除開始!

まずは、家のいらないものを外へ運び出す作業。英語・日本語があちらこちらで飛び交う中の作業場は本当に賑やかで、始終元気で明るいみんなの姿から、私はたくさんのパワーと励ましをいただきました。 

 

オーストラリアハウス2階.jpg 小野さん.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 掃除で一番大変だったのは、二階と三階の撤去作業。舞い上がった埃やもみ殻や泥で視界がない中での作業はとても大変で、東京に帰るためにオーストラリアハウスを離れる時には、みんな顔が真っ黒でビジュアル系集団になっていました!!一番体を張って頑張っていた小野さん。とてもキマってますね(笑

 

オーストラリアハウス2.1.jpg 

私たちが来てからは、何年か前で時が止まったままのこの家に、ふたたび時間が流れだしたようでした。過去から今へ引き継がれた『オーストラリアハウス』。その明日を、ここで知り合った人たちとこれから訪れる皆さんで見守っていきたいと思います。

また、短い滞在期間でしたが妻有という土地に実際に身を置くことで、アートが時間と人を紡いでいることを肌で感じとることができたと思います。帰り際、新しく植わった苗を眺めて、トリエンナーレが終わる秋には、おいしいお米と一緒に自分自身にもここに関わるすべての人の心にも、実りある収穫がありますようにと願うばかりです(^^)

 

石井千裕

2009年5月16日晴れ。


たくさんのウスバシロチョウが舞うこの日、莇平の旧小学校舎にロープのカーテンが出現しました。
校舎の屋根から伸びるたくさんのロープはグラウンドまで届いています。


今年の明後日朝顔は、莇平にある各家々でも行われ、通常の3倍の朝顔を育てる事になりました。
莇平の人達と、いろいろな地域の人たちがつながってようやくロープ張り、苗植えができました。
莇平の朝顔は毎日朝晩、集落の方が水やりをし、成長を見守ってくれています。
今年朝顔は、壮大なものになる気がします。

 

photo1.JPG

皆一丸となってのロープ張り。 

 

photo2.JPG後日日朝顔プロジェクトは莇平で毎年毎年行われ、今年で7年目を数えます。
それと並行して明後日新聞も発行しつづけています。


明後日新聞の発行も、現在98号を発行するまでに至り、そろそろ記念すべき100号目に到達します。
 「大地の芸術祭」と「明後日新聞100号」が重なるこの年、何かが起こるこかもしれません。

みなさん今年の夏は莇平に是非いらしてください。

たくさんの朝顔がお出迎えしてくれると思います。

 

 

明後日朝顔プロジェクト ホームページはこちら
http://www.asatte.jp/asatteasagaoproject/index.html
*各地の明後日朝顔の成長ぶりがレポートされています


明後日新聞社文化事業部 ホームページはこちら
http://www.asatte.jp/
*明後日新聞の購読もこちらから

 

 

                               六代目明後日新聞編集長 近江克彦

こんにちは、東下組小学校にて作品展示を予定している、小沢敦志です。
普段、「鉄製品をぺらぺらになるまで叩く」というテーマで制作しています。これは、使えなくなった製品から機能や構造を取り去り、純粋な鉄(=自然)に戻すというコンセプトがあります。

例えば自転車を真っ赤に熱し、叩いて叩いて叩いて......
                                        
ozawablog1.JPG 
                                         
こんな具合に、押し花?のようなオブジェになります。
火の力によって「冷たい・堅い」といった鉄のイメージが一転、ぬくもりと躍動感に満ちた姿へと変わります。

 
*****

さて、大地の芸術祭では、越後妻有の土や水を含み込んだ道具たちを作品にしようと考えています。
というわけで、まつだい農舞台の下山さんとまわりまわって80軒。十日町東下組地区で鉄集めをしてきました。
これらを材料に、作品を作っていきます。
 
 
 
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過去の作品ファイルをもとに、「例えば、ガスコンロをぺらぺらにするとこんな感じに...」と、アピールタイム。
 
 
 
ozawablog3.jpgこれは「ウサギをとる罠」だそうです。餌に触れた瞬間にバチン!とくる仕掛け。「ヘタに触ると指が飛ぶ」という恐ろしいシロモノです。
 
 
ozawablog4.JPG おばあちゃんは「そんな急に言われてもありゃしないよ!」と言いながら、かなりの量を引っ張り出してくれました。やはり定番、農機具や雪かき道具がごっそり出てきました。        
  
 
 
                              
ozawablog5.jpg ozawablog6.JPG                       
終わってみればまさに豊作!ハイエース2杯分ありました。地域の皆様に感謝です。
展示場所周辺の民家を一軒一軒まわっては「何かいらない鉄ありますか?」という二日間でした。
 
はじめは半分以上の人があやしい人を見る目でこちらを見ます。とあるおばあちゃんには、「あんた外国の方かね!?」と言われてしまいました。でも、いろいろ話すと蔵に入れてもらえたり、飲み物をくれたりと、親切な人ばかりでした。これから本格的に現地制作になっていくので、まずはこの土地に受け入れられなければ!というわけで、鉄そのものよりも地元の人達との交流が、本当の意味での収穫なんだな〜と感じました。
 
 
 
*****
展示期間中、下記の日時にて、「真っ赤な鉄を叩いてみる」ワークショップを予定しています。
日程 8/2  8/15  9/6
時間 11:00〜13:00 15:00〜17:00

開始時刻に間に合わなくても大丈夫です。参加費や予約等もありません。
「立ち寄ってひとつ叩いてみる」といったもので、一人当たり5分〜10分程度で完成します。
叩いたモノは、皆様にお持ち帰り頂けます。
「これ、叩いてみて!」という持ち込みも大歓迎です。(物によっては出来ないものもありますが...)
詳細は、下記HPでも近日アップ致します。ぜひ、ふるってご参加下さいませ。

小沢敦志HP http://oza.jounin.jp
 

今年の4月から棚田の手伝いをしている者です。

いろいろあって、土日のみの参加で頑張ってます。

 

田植えまでの流れは、大まかに

 

育苗>肥料>田かき>田植え

 

この田かきが結構重労働で時間のかかるものでした。

田かきとは、昨年収穫を終えた田をかき回してトロトロにした後、梯子を田んぼの上を引っ張りまわす作業です。

 

この田かきを丁寧にすると田んぼが見違えるようにすっきりとします。

入ってみても足の感触に確かなものを感じます。

 

都心では触れることの無くなった生き物もたくさんいますが、作業を終えたあとはなんとなく身近に感じます。

 

ちょっとまだ整理がつかないので、自分の感じたことを書くことしかできませんが、とにかく田んぼでの作業は人の感覚にストレートに響くものが多いので、確かに都会で疲れた人たちが生き生きとして帰って行くのも分かる気がします。 

 

田植えはまだ終わっていませんが、次は草刈があってこれが結構大変な作業のようです。

 

―こへび 竹中想

はじめまして。新しくこへびの一員となった渡邉と申します。

51617日にオーストラリアハウス制作の為、空き家を大清掃しました。

正直、大変でした()

 

家の中の生活用品を全て外に出し、2階に積んであった大量の木材を全て外に運びだし、米のもみ殻やわらを捨てにいったり...。2日目は雨ということで更に大変でした。ほこりや煤や泥にまみれながらのみんな体力の限界まで?頑張っていました。特にオージーの方々は本当にみんな明るく元気で、かなりガッツがある!凄い!

 

最後には頭のてっぺんから足の先まで真っっ黒になり、顔も「だれ!?」状態!お互いの顔を見ながら大爆笑!

 

最初からいきなりヘビーな仕事でしたが、なんかほんとに楽しかったです!完成が待ち遠しいです。

 

幅広い年代、職業、国籍、地域など様々なジャンルの人々が集う機会って普段はなかなか無いですよね。とてもよい経験をさせてもらっています。

 

妻有の自然はとても懐かしい感じ。カエルや鈴虫の鳴き声も、草や土の匂いも大好きです。そして人々の優しさや明るさに触れた時心がほっこりします。都会にはない豊かなものに溢れています。

 

 

あたしは参加したばかりですが、この場所で何かが見つけられるような気がします。その何かとは普段日常生活の中で埋もれていった私自身かもしれません。それはまだ完全にはわからないけれど、活動していくにつれて少しずつ発見し、確認していけたらなと思います。

 

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                                                    渡邉ひろ子

こんにちは。初めまして。

5月サポーター会議よりこへび隊に加わりました高橋です。

これから夏に向けて、妻有に積極的に関わっていきたいと思いますので、宜しくお願いします。

 

さて、初めてのこへび隊活動として1617日にオーストラリアハウスの大掃除をしてきました。今回はそのリポートをしたいと思います。

 

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整然ときれいに苗が並ぶ田んぼを脇目にくねくねと道を行くと、現地に到着。

オーストラリア大使館の方々とともにハウスを前にして、なかなかの(色んな意味での)迫力に「お、おお~...」としばし唖然。防塵マスクを手に、気合いを入れます。

 

築150年、空き家歴10年の古民家から、展示に不要な生活品を、次々と運び出します。

みなさんとってもパワフルで、その日1日で運び出しは完了。それからはひたすらお掃除です。

 

私は専ら2階をお掃除したのですが、そこが薪ともみ殻と藁の洪水で、床が見えない状態...。薪を窓から投げ下ろし、もみ殻と藁をひたすらごみ袋に詰める作業です。二日目、床板の木目が見えた時、床が見えるってこんなに感動することだったんだ...と苦笑い。

 

屋根裏にもあがり、こちらもぎっしりの藁とむしろを煤と埃まみれになりながら除去。床板をはずし吹き抜けにしました。

 

両日とも作業終わりにはみんな真っ黒で、煤で眉毛がつながっている人もちらほら。

人相が変わってしまう程真っ黒な状態で温泉へ連れて行って頂いて、従業員の方々もびっくり。あんまり真っ黒なので、サポーター同士顔を見合わせては吹き出していました。笑

 

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思っていた以上に大掃除は楽しくて、あと1日あればもっとキレイになったのに...と帰るのが名残惜しくなってしまう程でした。資料館でしか見たことのない道具や家具がたくさんあって、実際に触ってみれたのも嬉しかったですし、窓や戸から臨む池や水田、他の家屋の景色もとても美しかった。

  

この時期の新潟は初めてで、田んぼに張られた水と植えられた苗、腰をまげてせっせと働くおじさんおばさん、まるで本の中の「日本の風景」の世界が拡がっているのを目前に、身が引き締まる思いでした。自然も、人も、確実にいま呼吸をして生きている。その生生しさというか、いのちの力強さというか、そういったものを短い時間からでも妻有から感じられたように思います。

 

もっともっと、もっともっと、妻有が知りたい。

 

これから、どうぞ宜しくお願いします...!

 

                                                                                                                   

 

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                                                   ―高橋亜弓

 

はじめまして。こへび隊の兼松です。

私は今、作家さんと地域をつなぐ調整役として、現地で活動しています。

 

具体的には、作品を制作・設置する集落にお伺いして、作品のプランやコンセプト・

制作スケジュールなどをお話ししてご協力をお願いしたり、設置場所の地権者の方

にご了承をいただり、実際に制作に必要な道具や作家さんの滞在先を手配したりと、

作家さんが現地でスムーズに制作に取り組んでいただけるよう、いろいろな

お手伝いをしています。

 

美術館やギャラリーに作品を展示するのとは異なり、ある地域=ひとさまの場所で

作品を制作するには、そこで日々生活を営んでいらっしゃる方々のご理解とご協力

は欠かせません。

 

私がお手伝いしている作品のひとつ、川西・仁田集落で展開する「KAMIKOANI」。

これは、秋田県上小阿仁村にある小屋を3棟かたどって移設し、山間集落として

厳しい現実を共有する、上小阿仁村と仁田集落の長期的な交流をめざす作品です。

つまり、移設される小屋とともに、アートを介した2つの集落の交流そのものが、

「作品」の大きな柱になっているわけです。

 

これまでも、作家の芝山昌也さんは、何度か仁田集落にいらっしゃいましたが、

上小阿仁村での制作がひと段落されたこともあり、5月12日仁田の「おかめ」という

お店で地域の方との交流会をもつことになりました。

 

交流会.jpg当日は、過去の芸術祭でも、積極的に制作に参加してくださっている「みこし会」の

エネルギッシュなみなさん、地域内での調整役として親身になって御協力くださっている

4役のみなさん、総勢10名以上の方がお集まりくださいました。

芝山さんから作品の制作状況や、今後の展開などについてお話しを伺いつつ、

それぞれの方が熱をもって地域への想いを語ってくださり、「いっしょに頑張っていこう!」

と気持ちをひとつにすることができたように思います。

 

当日の様子は、みこし会のメンバーで、第一回の芸術祭(正確にはその前段階の

「ステキ発見」プロジェクト)から協力していらっしゃる、山田さんのブログにも

アップされていますので、ぜひご覧ください。
 

       山田さんのブログ   サンタの写真日記

 

アートを介してどのような繋がりが生まれていくのか。

2つの集落のこれからを楽しみに、微力ながらできることをお手伝い

していきたいと思います。

 

 

                                 

早いものですね。 第4回大地の芸術祭が開催される年となってまいりました。

 

あの頃、「儀明劇場-倉-」の作業がはじまったころ、作家さん、そしてこへび隊の

皆さんとのお付き合いが思い出されます。

 

この集落の住民の一員となって、私たちに接していただいたこへび隊の方は、わが家族の

ひとりのようなお付き合いでした。

そしてその会場で開催される公演では、吉田勘禄さんに少しでも協力しようと、「協力会」を

結成しました。

 

私自身も、ぜひご協力したいと考えているひとりです。 

今年も公演が開催されるとのこと!!とても楽しみにしております。

みんなでその日を待っています。

 

                                     

                                     儀明 小堺月子

こんにちは。こへび隊の小野です。

今日は、ゴールデンウィークのこへび合宿で行った、作品メンテナンスの活動を紹介したいと思います。

 

今回、メンテナンスしたのは、インドネシアの作家、ダダン・クリスタントの「カクラ・クルクル・アット・ツマリ」。竹製の風車165基が、棚田の風景のなかでカラカラと音を立てる作品です。この作品は2006年の芸術祭で製作された作品ですが、今年の夏も前回と同じく、中里エリアの清田山の棚田に展示されることになっています。素朴な竹製の風車が妻有の棚田の風景に溶け込んだ様子が素敵だったのを覚えています。

 

作業は、夏の設置に向けて、よく回る風車とうまく回らなくなった風車を選別するというもの。その場で直せるものは、その場で直します。

 

 

IMG_0660.JPG 

作業自体は地味ですが、扱う作品が魅力に溢れます。カラカラカラと、素朴な乾いた音がまず素敵。そしてなんと言っても、この風車は飾りの人形がとっても可愛らしいのです。風車が回るたびに農夫が牛を引っ張り、恋人達がダンスをし、鳥が羽ばたき、怪獣(カエルのお化け?)が暴れます。作家の故郷、インドネシア・バリ島の農家の伝統的な風車だそうですが、みんな、こんな可愛らしい風車を作っているのでしょうか。

 

 

IMG_0662.JPG 

作業は結局、2時間ほどで終了。一割ほどはその場で修復不能の状態でしたが、なんとか夏には165の風車が妻有の風をうけてカラカラと音を立てながら回ることになりそうです。夏に見学される方は、風車が林立する風景はもちろん、その音と飾りにも注目してください。

 

 

こへび隊 小野立

初めまして、こへび隊の大橋 惇一です。

 

僕が初めて妻有に訪れたのは1年前の4月でした。今だから言えることですが、その時の僕は妻有に興味がありませんでした。でも、今こうしてこへび隊の一員としてブログを書き、活動していることは事実なので、笑って許してくれたら幸いです。

 

今回のブログでは、今回の合宿でどんなことをしたか、この春、初めて参加して感じたことを書きたいと思います。

 

今回のこへび合宿では前回に引き続き、かやぶき屋根の葺き替え作業の準備をしました。準備というのはかやぶき屋根のかやの葉っぱをはがす作業です。一見、簡単な作業に思えますが、これまた大変!!!!

 

 

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かやとは約2メートルのすすきのことで、それが今は使われなくなった体育館にたくさん敷き詰められています。ですが、それだけでは足りるとか足りないとか...。先の見えない作業ですが、完成したかやぶき屋根を見る日を楽しみに頑張っていきたいと思います!!!!

 

 

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こんな感じで、僕は妻有での時間を満喫しています。

まだ、こへび隊として妻有へ通うようになってから、1ヶ月も経ってませんが、いろいろと分かったことがあります。日常生活では経験できないことがほとんどで、何をしていても学び、学びの毎日です。

それがまた心地良くて、楽しいです。

 

こへび隊の活動はボランティア活動ですが、その考え方に対して変わったことがありました。それは、妻有へボランティアをしに行く。という考え方より、妻有へ勉強させてもらいに行く。という考え方の方がしっくりくると思いました。

 

まだ僕は何も分からないけど、今の自分ができることを精一杯やりたいと思います。それは自分のできる範囲で、妻有に関わり、妻有へ通うことでもあると思います。深く考える必要はないと思います。

 

                                                    大橋淳一

IMG_0640.JPGのサムネール画像

現地での活動を終えて乗車した東京へ向かう帰りの電車ほくほく線のなかで、春の色があふれる妻有の自然豊かな景色を車窓越しに眺めながら、その地ではじめて出合った人たち一人ひとりの顔やその姿を思い浮かべて、妻有での暮らしについて一人考えていた。車窓のそとには、洗ったばかりみたいにきれいな水色の空と新緑の鮮やかな緑がどこまでもひろがっている。

 

東京に暮らすわたしが妻有に通い始めるようになって、三週間が過ぎた。実は、今秋から妻有に移り住んで現地での仕事に関わらせていただけることになった。だから、少しでも早く、少しでも多く、妻有の色を自分自身で見て感じて、吸収していくために、この春から早速通い始めて、週の半分程度を現地で過ごしている。

 

 

二度目に妻有の地を訪れたとき、現地で暮らす炭焼き職人の尾身勝利さんと出会うことができた。この夏の芸術祭に合わせて作られるとある作品に炭焼きにした流木を用いることになって、その炭焼き作りに私も参加させてもらったのだ。わたしのなかで、職人というのは頑固で寡黙なイメージ像があるけれど、尾身さんは普段はよくしゃべる明るい方だ。面白おかしい話などを交えながら、ユーモアたっぷりの会話でその場の雰囲気を明るくし、みんなを笑顔にしてくれる。けれど、いったん炭焼きの仕事に取り掛かりはじめると、明るい人柄が嘘かのように、目つきは鋭くなって、口調も厳しく強くなる。炭を焼くことの作業一つひとつに真剣に向かい合う。人が、なにか一つのことにまっすぐに向かっていく姿、向き合おうとする姿は、とても素敵だ。尾身さんの仕事姿に、わたしは惚れ惚れとしてしまった。炭を焼いているときの尾身さんの表情や、手つき、身体の動きからは、尾身さんが自分の仕事を愛して誇りをもっていることが、ひしひしと伝わってきた。そして、そんな尾身さんをうらやましく思った。

 

 

尾身さんが聞かせてくれる話も、またとても面白い。その話には、自分のカラダで感じてきたこと、体験してきたことだけが詰まっているからだ。印象的なことばの一つひとつをわたしは自分の身体のなかに吸収する。わたしはまだ尾身さんのように「自分」という輪郭がはっきりしていないし、いまも日々いろんなことにふらふらと悩んでしまうけれど、尾身さんのような人と出会えることで、「わたし」という輪郭が少しずつ見えてきて、だんだんとそれが形づくられていくような気がしている。そして、そんな出合いとこれからたくさん触れ合いたいし、それをたのしみにしている。

 

 

尾身さんを含め、この数週間で出会うことのできた素敵な方々は、一人ひとりが、「アタマ」だけでなく、寧ろ「カラダ」でいろんなものを感じて、のびのびと自分らしく生きていこうとしている人たちばかりだった。わたしは東京で暮らしてきたし、妻有での生活もまだ始まったばかりだけれど、現地で一日一日を過ごしていると、「アタマ」で何かを考えることがばかばかしくなってくる。「カラダ」で何かを感じたくて、動かしたくて、むずむずとしてくる。朝起きたら、季節の移ろいを目でも肌でも感じることのできる豊かな自然のなかで、今日という一日のあたらしい空気をたっぷりと吸う。地元のおかあさんが作ってくれる美味しい食事を一日三食しっかりともぐもぐ食べる。棚田の美しい里山で出会う地元の人たちに声をかければ、まあるい笑顔でことばを返してくれる。そして、身体がぴりぴりするほど気持ちのよい温泉の浴槽に浸かって一日の疲れをとる。こんな生活が、妻有では毎日当たり前に存在している。

 

いま、妻有の地では、チューリップやすいせんがぽんぽん咲いて、木々が風にわさわさ揺れて、蛙がゲコゲコ鳴いている。里山のあちこちで、春の匂いがむんむんしている。

 

 

高橋那緒

 

 

私は、人との出逢いやにぎやかなイベント、「だーいスキ!!」

 

60歳を過ぎて、

 「楽しく豊かな人生が送れたらイイナー 何かしたい」

といつも思っていたところ、作家の笹川かおりさんが、思いがけず我が家を訪ねてくださいました。

 

大地の芸術祭のアート制作場所を一年前から探していたとのこと。

裏の古い作業小屋を見ていただきました。 古家であしかけ70年経っているボロ屋。

 「こっけえの所でしょうしいくらいだけども、どうぞ見てくんねーかの」

と冗談で言ったんです。

 

今年は小雪でよかったけど、寒さが身にしみる3月です。 2階は名古屋コーチンの鳥小屋

でした。 だからものすごーーく汚い住まいですが、かおりさんは気に入ってくれて、ビックリ

しました。

小屋の中は、昔のジロ端の焚き火跡で真っ黒。

 「スス、ごみ、ホコリできたねーし、いいやんかのー。東京の人は何考えていらんだべか・・・」

と考えさせられました。

 

一日目は 

 「町内におじいちゃん、おばあちゃんがいるので、明日また来ます」

と言ってお帰りになりました。次の日、約束どおりいらして、打ち合わせをして帰られました。

 

4月2日には、友達と2人で片付けにこられ、

 「4日にクロス10で大地の芸術祭の企画発表会があるので、それまで出来ることを少しでも

  してから帰る」

とのこと。 なにしろ

 「スス・ごみ・煙で目をあけてられない~!!」

って言うし、先がどうなることやらもわからない、大変な片付け・・・。

病院にいって、眼帯をして東京にお帰りになりました。

 

5月1日にはまたまた来てくださり、2日目には障子戸を洗ったり、なかなかにバイタリティーの

あるかおりさん。

 

私も、夏にはかおりさんのアート小屋の前で、「お休み処」としてちょっとした店を出して、

自家製のキューリやトマトに手作り味噌をつけたもの、やっこ豆腐・米のポップコーンなどを

アートなステッカーを貼り付けた袋に入れて売りたいと思っています。

無料の麦茶や井戸水など、近所の人たちと一緒に、楽しい「茶のみ場」になれば・・・

サービス品をいっぱい作って、楽しいイベントにしたいものです。

 

 

                                      十日町市上野 土田フミ子 

 

わっしょい!わっしょい!

今年の夏はお祭りです。楽しみ楽しみ。

 

 

思い返せば4年前。

そのころ通っていた学校で「十日町市の名ヶ山ってとこで山菜祭りといのがあるんだけど

誰かいきませんか?」と何処からか誰からか耳にしたのが事の始まり。

なんのことだか全くわかりはしなかったけど、ただただ「祭り」という響きにあてられて

ノコノコと越後妻有にやってきた。

 

 

 

根っからのお祭り好きなのでしょう。

その翌年、2006年の大地の芸術祭にもワイワイガヤガヤ関わって、

ちょくちょく妻有に通う日々。

 

 

気がついたら先週の山菜祭りで5回目の参加。

 

 

 

 

この男(ぼく)やぐらの周りで騒いでいるだけじゃ満足できなかったのか、

自らやぐらによじ登り笛を吹いたり太鼓をたたいたりしたくなっちゃった様です。

 

 

 

そんなわけで今年の芸術祭では作品つくっちゃいます。つくらせていただきます。

場所は始まりの場所、名ヶ山集落。

 

 

フラフラ妻有で撮った写真を、ボロボロかわいい小屋を建て、ザクザク大きな穴を掘り、

キラキラドクンッと映します。

みなさまご参加、ご観覧よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

祭り、祀り、奉り、政り。

 

いろいろたくさんできるだけ、頭と体を働かせ、

大地の芸術祭が素晴らしい「まつり」となるようがんばります。がんばりましょー。

 

 

 

そのためにまずなによりも笛や太鼓をがんばります!

 

 

 

作家兼こへび 小林壮

親友が「十日町の会議にいけないので、代わりに行ってほしい!!!」・・・との事。

今思えば、すべての始まりはその一言からでした。

「え!なんの会議・・?代わりでもいいの・・?」

 

行ってみたら案の定、話も見えなければ知り合いもいない、場違いな空間。

『今回だけだ』と思い、会議を終えて帰ろうとしたその時、「これからも来てくださいね~」と

天使が囁いた。・・・天使の射る矢は僕のハートを外れてしまった。

 

「今度飲み会もあるよ~ん」と悪魔も囁いた。・・・悪魔の毒針は、ハートをグサリと刺した。

酒の誘惑に負けてしまったのです。

その会議が大地の芸術祭に関わることになる最初だったと思います。

 

「最近知らない若い子たちが来てるよねぇ」

「このへんをウロウロしてるんだよ」

「・・・誰だろう?どこからきたんだろう?」

家の窓からその若者たちを見ている視線が・・・。

家政婦は見た的状況が、そこかしこでしばらく続く。

遠くにいるので、双眼鏡で覗いてみる。なんと偶然にも、向こうも双眼鏡でこちらを見ていた。

双眼鏡越しに目が合ってしまったので、双眼鏡を覗いたまま挨拶した・・・みたいな??

 

これは実話ではないが、こへびとの最初の出会いをイメージした話として書きます。

悪魔の毒針が刺さっていたため、その後そのこへびたちと酒を飲んでしまいました。

 

「あんなところにも、おかしなものができたぞ!」 「あっちで何かやってるぞ!!」

あっちにもこっちにも、訳のわからない物体が・・・。

そばに行って見てこようと思い行ってみると、

「よかったら手伝ってもらえませんか?」

日に焼けた黒い頬・ひげ面のうさんくさい人の中に紅一点。・・・誰なんだこの人たちは?

 

知らない人には近づいてはいけないと子どもに言っている手前、ここは距離をおこう。

「作業が終わったら、一緒に飲みましょうよ」  ・・・・うっ!毒針が疼く!!

現代アートと呼ばれる作品と作家さんたちと関わりだしたきっかけだった気がします。

 

悪魔に毒針を刺されてから、未だに毒針が抜けないまま、10年が過ぎてしまいましたとさ。

 

※よくよく思えば、代わりに会議に行ってほしい!と言った友人Kこそが、本物の悪魔だったのかも?

  ・・・しれません。

 機会がありましたら、この続きを書きたいと思います。

 

 以上、今なお現場の桜澤がお伝えしました。