京都精華大学 森太三  五感に染み入る風景をつくる

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GAKKOU.JPGはじめまして。中条小学校枯木又分校に作品を展示する森太三です。

私は、小学校2階の床全面を、紙粘土で敷きつめる作品を発表します。


自宅が京都ということもあり、なかなか現地まで行く機会が持てず、制作としては初めての滞在。

6月28日(土)朝6時に車で出発。いくつものトンネルを抜けて枯木又に着いたのは午後4時。

荷物が多かったのでゆっくり走りましたが、さすがに遠いなーとヘトヘトになりながらの到着。

正直、こんな遠い所で発表する意味あんのかなー、なんて考えたりもしました。


養生.jpgしかし、現地に着くと、毎回感じていた事ではありますが、空気の質が全く違います。

ここへ来てよかった!と思います。これはなんでしょう。言葉では説明し難いのですが、制作への

意欲が高まり、身体が元気になるような感覚です。ほとんど休憩も取らないまま、下準備の養生

作業に取り掛かりました。



中条小学校枯木又分校は、「京都精華大学枯木又プロジェクト」として、学生、教員、卒業生が

中心となって今後も継続させていくプロジェクト。

初めての今回は、教員の作品3点と、学生が主体なって活動しているアーカイブ展示や

ワークショップ・イベント型の作品などが展開されることになっています。

詳しくはhttp://seikaart.jp/~rittai/seikaHP/karekimata/karekimata-top.html を

各プロジェクトの制作風景は、http://karekimata.blog.shinobi.jp/Entry/16/#ps

をご覧ください。

 

清掃後.jpgということで、週末を利用して何人かの学生も滞在。2日目は小学校の大掃除を行いました。

2階にあった備品や本を倉庫に片付ける作業。汗だくになりながらの体力仕事!学生がおおいに

動いてくれて、夕方にはすっかりきれいになりました。

学生は月曜から授業があるので、京都へと帰っていき、僕と手伝いに来てくれた知人の2人で

明日からは制作です。

 


パーツ接着.jpg素材となっている紙粘土は、古紙をシュレッダーにかけた後に攪拌して、パルプ化し、そのパルプに

凝固剤、ボンド、石灰を混ぜたものを用います。作品は、指先で起伏をつけていく手作業を繰り返して

制作していきます。まずは、事前に作ってきた90×60センチのパーツを並べ、継ぎ目にパルプを

入れて一体化させていきます。



3日目以降は雨がシトシトと降る天候。作業するには暑くも寒くもない、過ごしやすい日々。

それにしても、この小学校。山の頂上付近にあり、とても気持ちが良い場所。

こんな空間に作品を展示できる事に喜びを感じながらの制作です。夕方。ふと窓外を見ると、

幻想的な霧が小学校を覆っていました。



霧.jpg帰る頃には、小学校が消えてしまいそうな濃霧です。



最終日には地元の方々のお家を一軒ずつまわり、古紙回収をさせて頂きました。

集めた古紙を京都に持って帰り、攪拌してパルプにしたもの用いて、残りの部分を制作します。



saigo.jpg今回の滞在で、床面の70パーセントが埋まりました。次回は7月18日から滞在予定。

残りの部分を埋めていき、補修、仕上げに塗料でコーティングして完成です。

完成後は起伏の上を歩いたり、寝転んだり。

鑑賞するというよりも体感していただくことで成立する作品ですので、是非お越しいただき

「風景」を全身で楽しんで頂けたらと思います。

 

                     

                                                森太三

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