2010年2月アーカイブ

まつだい案山子隊の方が制作レポートを寄せてくれました。

「可愛い魔女」

 昨日まで農舞台の手伝いに行っていた。芸術祭の冬版である。雪で作った大きな(70㎝位)城郭の様なものや、200羽の雁の風見鶏や、変な丸っこい船の様なソリがあったりで、鑑賞者も多く、急きょ第二駐車場を用意した程である。
 様々な国の人や(香港・タイ・コスタリカ・それから白人)様々な性格の人達と会話したりで、誠に楽しく、有意義なものであった。
 そして東京方面から、あまり可愛くない男子学生と可愛い女性たちがいっぱい来た。"こへび隊"である。これも我々と同様、祭りの手伝いをするのであるが、殆どが大学生の様だった。一橋の大学院生がいたり、博士号を取得した女性もおられて多士済々。それと知らないで、いつもの調子で横柄な口をきいてしまったものである。俺も"ガクシャ"には違いないのだが漢字で書けば『顎者(がくしゃ)』なのである。唯顎(あご)が強いだけだ。定年前の仕事は全戦全敗で全くダラシなく、カーリングのロシア国程度なのだ。しかし、口ではまず負けた事は無かった。だが今回は負けた。しかも頭が真っ白になった。松代に降る雪の様に。負けた内実を次に記そう。
 作品の内に雪を解かして風呂にする!!雪風呂!!というものがあった。こへび隊の女子大生が真先に入ったという話を聞いた。ヨシッ、これをネタにからかってやろうと秘かに思案をめぐらせた。来た 来たその女子大生が来た。「オイ、俺と一緒に風呂に入ろう。そしたら背中を流してやる」と高飛車に出た。そうしたら顔を赤らめて、何か断りの一言を残して逃げるだろうと踏んだのだ。この考えが甘かった。『ウンおじさん、すぐ風呂に入ろう 今すぐ』とのたまわくのである。俺は面喰った。この言は全くの想定外なので次の言葉が出なかった。仕様がないから「今は仕事中だから」と弱々しい声で言った。『そんなもん放り出して今すぐ入ろう』と言うのである。こう出られては"ハタッ"と困ってしまった、万事休すである。思わず顔が引きつったのがわかった。「ない知恵をふりしぼり、話せば分る。分かることだ。そんな可愛く脅さないでくれ。話合えば分かることではないか」と。実は俺は肉体が貧弱で、力コブなどないし、頭も相当弱いし、おまけに水虫なのである。そんなことがバレたら一大事。
 しかし、今になって後悔している。憾らくは一緒に風呂に入り背中を流してやり、その前を綺麗に洗ってやればよかったと。クヤシィ―イ。こういう人はヘラズ口をたたくが、内実は純な心を持っているものである。そういう人を騙しでもしたら、天罰が下ること必定である。天罰もオソロシいし、風呂も一緒に入りたかったし、俺は心が定まらないのである。可愛い魔女は恐ろしい。後で分かったことだが、この人の姓は土井さん。実業界で活躍している別称プーコさんとのことだ。

平成22年2月22日(月)
どっちつかずのソクラテス(松代住民、まつだい案山子隊)

古郡 弘「天円地方」
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磯崎道佳「冬の動物園:歩いて描く動物たち」
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慣れない雪と奮闘しながらも、日々制作に邁進するこへび隊からのレポートです。


今回初めてこへび隊の活動に参加しました、長沼・高坂です。
初めての活動が冬だなんて凄いね、と数人の方に言われ
一体何が凄いのかしらと不思議に思いつつ、約4時間の長旅を終え現地に到着。

雪がすっごい!ものすっごい!
こんなに雪が積もっているところなんて見たこと無い!素敵!
と、着いて早々大はしゃぎしてしまいました。

しかし、初上陸した雪国に感動すると同時に
目前の圧倒的な白さに先程の『凄いね』発言の意味をここでやっと理解しました。
成る程、この雪はなかなか手強そうだぞ、と。

今回私たちは本間純さんの作品のお手伝いをさせていただきました。
初めての活動は、この作品の主人公である『雪下さん』を白く塗り倒す作業から始まりました。

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要は白いペンキで『雪下さん』の素である人型の板を塗るという単純作業なのですが、
たかがペンキ塗り、されどペンキ塗り。
簡単そうに見えてムラなくキレイに塗るのは意外と難しい。
雪に溶け込むような美しい白さこそが『雪下さん』が『雪下さん』である所以なのです!
そこで本間さんや助手の杉山さんにペンキ塗りのコツを教えて頂き
全7体の『雪下さん』を塗り終えることができました。
そして一日目の活動はこれにて終了ー。

そして2日目。
我らが『雪下さん』を自然と融合させるため、かんじきを履いていざ雪の中へ。
雪山を突き進み7体もの『雪下さん』を設置していくという1日目とは打って変わって
大分ハードな作業でしたが、設置していく内に自分がちゃんと作品制作に携われている
ということを実感し、益々『雪下さん』に愛着が湧いてきました。

そして、全ての『雪下さん』を設置し終え2日目の作業も終了。
ここではこの作品の感想は割愛させてもらいます。
是非ご自分の眼で観ていただきたいのです!

この作品の他にも様々なアーティストの方の作品が展示されていて
どれもこの季節にしか見ることの出来ない作品ばかりなので是非この機会をお見逃しなく!

待機中の風見鳥たち。すごい数。
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朝のミーティング風景。
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こんな感じで雪下さんがたたずんでいます。全部で7体。
設置した私たちでさえ見失うくらい、雪景色に溶け込んでいました。(笑)
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こへび隊 長沼・高坂

今回の雪アートプロジェクトのなかで、最も規模の大きく、また迫力をもった
作品を制作・・・古郡弘さんです。

 古郡さんは2000年の大地の芸術祭から参加、2003年、2006年には土の壁で
できた大きな大きな構築物を制作し、話題を呼びました。
 特に、2006年の「胞衣ーみしゃぐち」は、十日町にあるうぶすなの家の隣の作品で
多くの方がご覧になっています。

 古郡さんの作品は、実は2年越しの実現となります。今年の豊富な雪と、
松代地区を中心に地元の精鋭をそろえ、日中重機がざっくりと雪を掘り出していきます。
 その現場を見るだけでも、ここがいったいどこの場所なのか、分からなくなってしまうほど。
 地元の方も当初、あまりの大きさと迫力に戸惑った大作。
 直径40m、高さ5mの雪の構築物、まもなく完成です!

かんじきであたりをつけます
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業者さんと打合せ
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何台もの重機を使って作業します
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雪アートプロジェクト制作もいよいよ佳境に入りました。
多くの作家が土曜から制作のため妻有入りし、日々サポーターとともに制作を進めています。

制作日記、まずはじめは開発好明さんのご紹介。
開発さんは、大地の芸術祭でもおなじみです。十日町新水集落で2006年、2009年と
作品を発表されています。いずれも、くすっとしたささやかな笑いや楽しみを呼ぶ
ユーモアあふれる作品となっています。

今回、雪を使ったアートということで、開発さんの作品は・・・
「雪温泉」です。
雪を溶かした水を温泉にしてしまおう!というプロジェクト。
一件無謀のようですが・・・
本当に、温泉として入ることができます!

先週末には火おこしの実験をして、なんとか目処が立ち、
今は浴槽や更衣室(!)などを制作中。

水着を貸し出しますので、勇気のある方はぜひチャレンジをしてみてはいかがですか?
(もちろん水着持参も大歓迎)

雪が溶けると水になる、そんな当たり前の現象が、アーティストの手にかかれば
さらにジャンプして、温泉になってしまう。
楽しさと不思議さにあふれた「雪温泉」を楽しみに、ぜひ当日いらしてください。

開発さん、日々ブログも更新中です こちら
今日、ついにボイラーが入って、温泉らしく?なりました

開発さん
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こへび隊に作品について説明
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浴槽を現場へ運ぶ
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浴槽を設置!・・・その後については、開発さんのブログにて!
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次回は、壮大なプランをついに実現!古郡弘さん作品の制作日記です。

出品作家のみなさんも、制作途中の様子をブログにつづられています。
奮闘中の様子が伝わります!ホームページもご紹介。
ぜひ、見てみてください。

●開発好明さんのブログ こちら

●磯崎道佳さんのブログ こちら

●堀川紀夫さんのブログ こちら


●木村崇人さんのホームページ こちら

●本間純さんのホームページ こちら

●日比野克彦さんのホームページ こちら

●近藤良平さんのホームページ こちら

いよいよ19日(金)から開催の「越後妻有 雪アートプロジェクト2010」。
次々と作家が来圏し、地元の皆さんやこへびといっしょに、雪と格闘しながら!
制作を進めています。
今後、妻有日記では、制作の様子をアップしていきます。
ぜひチェックしてください!

まずは、近藤良平さんから。近藤さんは雪の上でかんじきを履いて踊る
「かんじきダンス」を披露します。
8日に事前下見をされ、振り付けを考案されました。
本番は20日(土)15時から。
事前に振り付けを覚えてくれば、さらに楽しめます。
覚えていっしょに踊りましょう!

近藤良平「かんじきダンス」
実施日:2月20日(土)15時〜
*かんじきをお持ちの方は、持参してください。 かんじきの貸し出しも行います。(ひとり¥500)
*「かんじきダンス」終了後、近藤さんを囲んで、交流会を開催します。ぜひご参加下さい。
 場所=越後まつだい里山食堂(まつだい「農舞台」内) 参加費=ひとり¥2,000

「越後妻有 雪アートプロジェクト2010」くわしくはこちら

近藤さん越後妻有来圏レポートはこちら

(小さいですが聞こえる歌声は近藤さんです)

こへび隊の横井理子です。
約3mもの雪が積もる妻有。いよいよ来週に開催が迫った"越後妻有 雪アートプロジェクト2010"
少しずつ、準備が進んでいます。
本番の20日に向け、「かんじきダンス」を披露する近藤さんが、8日妻有に下見に来られました。

日中は農舞台の会場を下見。
かんじきを履いて、雪の上を踊り、「かんじきダンス」の振り付けを考えていきました。

そして今回は地元・十日町のダンスチームの方々も参加してくれるということで、夜のダンスレッスンにお邪魔しました。
まず、この日の昼間に農舞台横の会場を見て、実際にかんじきを履いて雪の上で動いてみて、近藤さんは音楽や踊りのインスピレーションを得たそうです。
そこで、近藤さんが考えたばかりの振りをダンスチームの方々に教え、一緒に踊りました。
近藤さんの人を巻き込みやすい明るさもあり、チームの方々ものりが良く皆楽しそうにわいわいと踊っていました。
ところどころで、おもしろい声を出すところもあり、更に盛り上がり笑い声が絶えない中、皆でアイデアを出し合いながら近藤さんにしか思い付かないであろう「かんじきダンス」が出来上がりました!

楽しくおもしろく、そして覚えやすいので誰でも気軽に参加出来、絶対に楽しめます!
見ているだけでも楽しいので、更に実際にかんじきを履いて雪の上で踊ると楽しさ倍増になること間違い無しだな!と思い、本番がとても楽しみな「かんじきダンス」です!

近日中に、「かんじきダンス」動画をアップします。
ぜひ、振り付けを覚えて、20日当日みんなで踊りましょう!
また、「かんじきダンス」終了後は、近藤さんを囲んで交流会も予定されています。
またとない、交流の機会です!こちらもあわせて、ご参加下さい。

近藤良平「かんじきダンス」 
 日時:2月20日(土)15時~
 場所:まつだい「農舞台」会場
 ※入場された方はどなたでもご参加いただけます。
 ※かんじきをお持ちの方はぜひ、ご持参下さい。会場でも貸し出します。(有料 ¥500)
*「かんじきダンス」終了後、越後まつだい里山食堂にて近藤さんを囲んで交流会を行います。
 参加希望の方は事前にご予約下さい。(参加費¥2,000)

越後妻有 雪アートプロジェクト2010 くわしい情報はこちら


雪の感触を確かめる近藤さん
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かんじきダンスの振り付けを考えます
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十日町のダンスチームといっしょに振り付けを考えます
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