☆こどもサマーキャンプ後編のレポートです☆
■ 7月30日
この日は、松之山も朝からどしゃ降り。子どもたちはキョロロへお出かけの予定でしたが、
無理してキョロロへ行くのは危険と判断。三省ハウスで過ごすことに。
里山探検や川遊びを楽しみにしていた子どもたちには、本当にかわいそうでしたが、
みんなの安全を最優先しました。
しかし、3日間も三省ハウスで過ごす子どもたち。キョロロも行けず、川遊びもダメ、
小沢さんも来られない。
いったいどうやって過ごそうか、と思い悩んでいるとき、となりの集落で土砂崩れが起き、
住民が三省ハウスに避難するとの連絡が入りました。
そそそそれは一大事。急遽、避難した方が過ごすスペースを体育館に設置。
子どもたちはどこで過ごせばいいの!?
もうこうなったら、みんなで考えるしかない。
子どもたち自身に過ごし方を考えてもらう時間をつくりました。
子どもたちにも状況を説明し、参加者の中学生2名にリードしてもらって
「小2〜中2までのみんなが全員で楽しく遊べる方法」を、みんなで話し合いました。
その結果、賛成多数で「ドッヂボール」に決定。
「でも、避難の人がきたときに、ドッヂボールしていたら迷惑だよ」とリーダー。
「そのときにはなにをするかも考えておこうよ」
というわけで、集落の方々が避難されて来たときは、ボールはやめて
「宝探し」に切り替えようというところまで、子どもたち自身が決めてくれました。
プログラムがなくなった子どもたちを支援する方法を、懸命に考えてくれました。
小沢さんの「かまぼこ倉庫」チームである、アーティストの深澤孝史さんが、
豪雨の影響を免れて三省ハウスに到着していたため、小沢さんがプラン提案、
深澤さんが実行部隊となって、子どもたちにワークショップをしてくれることに。
深澤さんが編み出してくれたのは、「三省ハウスを巨大双六にしよう!」という遊び。
みんな体育館に集合して、画用紙にスゴロクのマスを考えます。最初のうち、
子どもたちは「5マス戻る」「一回やすみ」「スタートへもどる」など、
スゴロクらしいマスを考えていましたが、深澤さんはそれを見てひとこと。
「スゴロクからちょっと離れてみよう。
『自分が幸せだなぁ〜』と思うことを自由に描いてみて!」
すると・・・
「わらう」「○○さんから100円もらう」「川へ行きたかったね!」「ナルシスト」
「たのしんごのモノマネをする」「愛してるよー! と大声で叫ぶ」
「食堂のお母さんの似顔絵を描く」「その場に倒れて頭の位置までススム」
「すきな人の名前を言う」「いつかキョロロへ行ってみよう!」
などなど、不思議な命令、たのしい指示、ナゾのメッセージがいっぱい出ました。
それを1階・2階の廊下じゅうに貼って巨大な「三省ハウスゴロク」が完成。
さあ、ひとりずつ自分のサイコロを転がしてスゴロクにチャレンジ。
どんなマスに止まっても、子どもたちはちゃんとマスの命令に従います。
2階から大きな声で「あいしているよー!」という叫び声が聞こえたり、
「えっ、ちかくの人とハグ? そんなことできない!」と立ち止まって動けなくなる子も。
「バドミントン連続20回」のマスなのに、「バトミントンがない〜」と涙を流す子のため、
スタッフは慌ててバドミントンを探します。
近くの子に内緒バナシで好きな誰かの名前をささやく姿、廊下で一生懸命フラフープを回すおチビさん。
「『10回休み』ってどうすればいいのー?」という声。
「スタートへ戻るが出たー!」と走ってくる男の子。
三省ハウスが、にぎやかで楽しい雰囲気に包まれました。
次のワークショップは、数種類の紙袋で自分の衣装をつくる、題して「ふくろの国へようこそ!」。大きな取っ手付きの袋はジャケット用、小さめの袋は帽子、
バケット用の細長い紙袋は手袋か靴にします。ハサミは一切つかわずに、
手でちぎったり、握ったり、折ったり、ガムテープで貼付けたりしながら、
かたちをつくっていきます。
ハカマと刀をつくって和装になる子、ベストとブーツで探検家のような装いの子、
リボンやバッグなど小道具をつくる子、全員同じ素材をつかっているのに、
ほんとうに個性的で素敵な衣装ができあがりました。
雨のため、楽しみにしていたキョロロも、川遊びも中止になっちゃったけど、
子どもたちは柔軟な発想で、素晴らしい遊びを生み出していきました。
みんなほんとにスゴイな!
そして、この夜、東京を出てから約27時間後、小沢さんがようやく三省ハウスに到着。
■ 7月31日
こどもサマーキャンプ最終日。
子どもたちが帰る日になってようやく晴れ、気持ちのいい朝。小谷の神社までお出かけして、
集落のみなさんと一緒に朝のラジオ体操を行ないました。
地元の方に案内人になってもらい、朝の集落を散歩。
霧に霞む森のなかは雨上がりの濃い緑がまぶしいくらい。
見晴らしのいい場所まで歩いて遠くに見える山々を眺めました。
サマーキャンプは昼頃終了する予定でしたが、交通状況の問題があり、
10時にはバスに乗って帰途につくことになりました。
せっかく小沢さんがきてくれたので、最後のプログラムは小沢さんのワークショップ。
「せっかくみんなに会いにきたのに、この3泊4日のこと、ぼくはなにも知らないんだ。
みんながやったこと、楽しかったことを、ぼくに教えて!」と小沢さん。
サマーキャンプで楽しかったことを絵手紙に描いてもらいました。
絵の具やクレヨンをつかって、思い出の場面を再現します。
この絵手紙は、サマーキャンプ終了後、お手紙としてみんなのおうちへ送りました。
最後まで予定通りにならないことだらけで、ドタバタでしたが、全員無事に、
とっても元気に、笑顔で手を振ってバスに乗って行きました。
なんとか無事に終わってよかったぁ・・・。
とホッとするものの、子どもたちの声がなくなった三省ハウスは、少し寂しい。
たとえ短いあいだでも、学校に子どもたちの声がにぎやかに響くのは、やっぱりいいものだなぁ、
とつくづく思った3泊4日でした。
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