2025年の夏、MonETの回廊ではBankART1929の
ディレクション:BankART1929
参加作家:山本愛子、松本秋則、井原宏路、牛島達治
BankART1929
2004年から21年間、横浜市の「創造都市構想」のもと、歴史的建造物や遊休空間を公設民営の芸術文化施設として活用し、アート、建築、デザイン、パフォーマンスなど幅広い分野を横断しながら活動。2025年4月からは、これまで培ったさまざまな関係性と「都市の経験」をもとに、多様な人々と協働することで社会とアートの新たな地平を切り開いていく。越後妻有では、2006年に《BankART妻有 桐山の家》をオープン。築100年の農家を建築家のみかんぐみや美術作家たちとともにリノベーションし、以降の芸術祭に毎回参加。前回展では“創造的修復と交信”をテーマに家を開放し、人々を迎え入れた。
山本愛子
美術家。1991年神奈川県生まれ、京都府在住。東京藝術大学大学院先端芸術表現科修了(2017)。ポーラ美術振興財団在外研修員として中国にて研修(2019)。 アジアを中心とした国内外でのフィールドリサーチや滞在制作を通じて、自然環境と人間の関係性をテーマに、主に染色技術を用いて作品を制作している。主な展覧会に「忘れているけど在る(それはまるで呼吸のような)」(gallery N / 愛知 2025 )、「SENSE ISLAND/LAND 感覚の島と感覚の地 2024 」( 観音崎公園 / 神奈川 2024)、「BankART Under 35 」(BankART KAIKO / 神奈川 2021)などがある。
作品イメージ画像:《あわいのはた-12種の草木による》
松本秋則
1951年生まれ。1978年より創作活動を始め、現代日本美術展、日本国際美術展、ヘンリー・ムーア大賞展など数多く出品する。1992年五島記念文化財団の助成で、1年半アジア7ヶ国少数民族の芸能を研究。1999年第9回バングラデシュ・アジア・アートビエンナーレでグランプリを受賞。1981年よりサウンド・オブジェ (音の出る作品)を創作してギャラリー、美術館、野外など様々な場所で自動演奏によるサウンド・インスタ レーションを展示する。現在はサウンド・オブジェを利用して、 音楽、美術、 映像を融合した《アキノリウム》と並行して妻とのコラボレーション《惑星トラリス》を展開中。
作品イメージ画像:《SUNARI-project-in-BALI》2001
井原宏蕗
1988年大阪府生まれ。2011年多摩美術大学美術学部彫刻学科卒業。2013年東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。生物が生きることで生み出した副産物や生物の習性などに着目し、それらを生物が作った彫刻として自立させる作品を制作している。動物の糞を漆で固め、排泄元の身体に戻す作品や、ペットフードや羊毛などで動物を形成し、焼失し鋳造する作品、鳥の巣を自然かつくったかたちのまま器にするプロジェクトなど、自然が生み出した造形を作品に取り入れている。見向きもされない生物や彼らの生きた痕跡に敢えて目を向けることで生態系とその循環について見つめなおす。
作品イメージ画像:《cycling-dead or deer-》2016
牛島達治
1958年東京生まれ。1984年頃、拾った石のためのプレーヤーの制作を思い立って以来「無用な機械」と呼ぶ作品群から表現活動を始めた。やがて、様々な出会いの中で手のひらの中の出来事から建築的なスケールでの思考へと領域を拡張されながら、メカニカルな仕組みや時間軸にともなう変化、自然科学や終わりのないいとなみを興味の対象として制作してきた。2009年より人力移動式工房の制作と活動が始まった。これは街と人との関わりが興味の対象に加わってきたことによる。2025年現在、制作と街と人との関わりを大切にした工房の運営を若い二人の友人とはじめた。また、横浜港湾部にある土木遺産を舞台に大規模なプロジェクトを計画し始めた。
作品イメージ画像:≪記憶子≫
キュレーターと参加作家によるオープニングトークや、作品関連ワークショップも随時開催します。詳細は追ってご案内いたします。
日時 |
2025/7/19(土)~11/9(日)祝日を除く火水定休 10:00-17:00(最終入館16:30) ※ライトアップは21:00まで |
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場所 |
越後妻有里山現代美術館 MonET 回廊 |
料金 | 回廊の作品は無料でご鑑賞いただけます。一部体験型作品は有料となります。(共通チケットまたは、企画展チケットを提示で無料。) |