
撮影:安齋重男
越後妻有の風土と人々の生活が深く呼応する土地を訪ね歩くことによって、この豊穣な時間と光景の中に、生と死と再生の永遠の循環の場をつくろうと考えた。正楕円形(13×10メートル)の中には、玉石がなだらかな曲線で積み上げられ、玉石の一部には、この土地で暮らす人々の一番大切な人の名前が銘記され埋め込まれている。玉石の集積は見る人に、いろいろなイメージを喚起させる。人の魂であったり、寄り集まって生活する人々の姿であったりする。そして、絶えず流れる水が、それらを再生に向けて浄化している。玉石ひとつひとつに書き込んだ名前を裏側にして、全員で土に埋めた作業を通して、いつか名前は消えたとしてもこの場に立ち会った記憶として人々の内奥に根差すことになる。また、ここに佇む人は、さまざまな生や死について瞑想する事になるだろう。周辺に置かれた4つの椅子は、そうした人間の表象でもある。
日本
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作品番号
D064
制作年
2003
エリア
松代
集落
松代
マップコード
298179401*70
作品の公開期間
4月下旬(雪どけ後順次公開)~11月中旬
住所または詳しい場所
新潟県十日町市松代3743-1 まつだい「農舞台」周辺