北川フラム塾は、地域芸術祭の背景を学んでいくプログラムです。
前回の「北川フラム塾 地域芸術祭のつくられ方」(2020年8月~2021年8月)では、「大地の芸術祭」を軸に、農・食・アート・地域づくりプロジェクトに関する勉強会と、現地での作品制作や田植え等のワークショップを開催いたしました。
今回の「北川フラム塾 芸術祭を横断的に学ぶ」は、芸術祭に関する様々な分野の専門家にお話を聞くとともに、「大地の芸術祭」だけでなく他の地域の芸術祭(「瀬戸内国際芸術祭」や「奥能登国際芸術祭」など)に関する取り組みも紹介していきます。
今回の北川フラム塾では、海の民の末裔とも呼ばれる僧侶・空海について、文芸評論家の安藤礼二さんをお招きし、新刊『空海』をもとにお話いただきます。瀬戸内国際芸術祭の舞台である讃岐を始点に、現代における祝祭や社会のネットワークを空海の思想から考えます。
安藤礼二(あんどう・れいじ)
文芸評論家、多摩美術大学教授、同図書館情報センター長。1967年東京生まれ。早稲田大学第一文学部考古学専修卒業。出版社の編集者を経て、2002年、「神々の闘争――折口信夫論」で群像新人文学賞優秀賞を受賞。主な著作に『光の曼陀羅 日本文学論』(講談社、大江健三郎賞および伊藤整文学賞受賞)、『折口信夫』(講談社、サントリー学芸賞および角川財団学芸賞受賞)など。最新刊として『空海』(講談社)。
空海とは、いったい何者なのか!?
「弘法大師」としての神秘的な伝説を日本列島の各地に残した空海は、故郷の固有性を突きつめることで世界の普遍性に到達した。ローカルであることとグローバルであることの間、サンスクリットと漢語の間で考え、精神と物質の二つの曼荼羅、金剛界曼荼羅と胎蔵生曼荼羅の間で考えた。そこで見出した宇宙の発生にして生命の発生を、言葉で、絵画で、彫刻で、建築で、身体そのものを用いて表現し続けた。「空」の無限と「海」の無限を生き、生命の平等と自由を説き、無限の大宇宙を一冊の書物のなかに封じ込めようとした。アジアを一つに結び合せ、世界を一つに結び合せる巨大な道を築き、その後、この列島に生み出されるありとあらゆる芸術表現の基盤を築いた。
千年の時空を超えて、列島のはじまりの芸術家である空海に還ることで、表現の未来が切り拓かれてゆく。いまここで、空海の生涯と思想、その可能性を読み直し、生き直さなければならない。
[日時]
・2025年6月25日(水)19:00~21:00(1
[開催場所]
・現地参加:アートフロントギャラリー/ 東京都渋谷区猿楽町29−18 ヒルサイドテラスA棟)
・Zoom参加:お申し込み後リンクを送付致します。
[参加費]
・会場/Zoom参加(一般):2,000円
・会場/Zoom参加(学生):500円 ★新規プラン
・通年参加(一般):15,000円(定額プラン制) ※2024年までは22,000円
・通年参加(学生):5,000円(定額プラン制) ★新規プラン
※学生の方は、ご購入時にpeatixメッセージでご所属(学校、学部学科、学年等)をお訪ねします。
*各回イベント終了後の1週間限定で見逃し配信をご覧いただけます。
*会場参加は通し参加者優先の先着とし、人数制限がございます。
[過去回ゲスト]
・第1回 南条嘉毅(アーティスト) 、川村清志(国立歴史民俗博物館)
・第2回 平田オリザ(劇作家・演出家)
・第3回 木奥惠三(カメラマン)
・第4回 木内俊克、砂山太一(建築家)
・第5回 田尾陽一、矢野淳、佐藤研吾(福島県飯舘村での活動に注力する方々)
・第6回 吉見俊哉(社会学者、東京大学大学院情報学環教授)
・第7回 福田敏也(「奥能登国際芸術祭」コミュニケーションディレクター)
・第8回 坂茂(建築家)
・第9回 川俣正(美術家)
・第10回 鴻池朋子(アーティスト)
・第11回 加治屋健司、粟田大輔(中原佑介『社会のなかの美術』編者)
・第12回 モデレーター:北川フラム
・第13回 玄田有史(東京大学社会科学研究所 教授)
・第14回 田中泯(ダンサー)
・第15回 津田大介(アクティビスト)
・第16回 浪越隆雅(株式会社マイファーム)
・第17回 小野塚知二(東京大学特命教授)
・第18回 椹木野衣(美術評論家)
・第19回 木畑洋一(歴史学者)
・第20回 さわひらき・SIDE CORE(アーティスト)
・第21回 西村幸夫(國學院大學教授・
・第22回 佐竹右行(元グラミンユーグレナ CO-CEO)
・第23回 ラグジュアリー・ロジコ[豪華朗機工]、マリア・フェルナンダ・カルドーゾ、弓指寛治(「奥能登国際芸術祭2023」参加アーティスト)
・第24回 北川フラム
・第25回 佐藤悠(アーティスト)
・第26回 深澤孝史(アーティスト)
・第27回 三尾徹(金融専門家)
・第28回 東浩紀(哲学者)
・第29回 梅田哲也、多田淳之介(「内房総アートフェス」参加アーティスト)
・第30回 暮沢剛己(美術評論家)
・第31回 尾花賢一、竹内公太(「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2024」参加アーティスト)
・第32回 甲斐賢治(せんだいメディアテークアーティスティックディレクター)
・第33回 モデレーター:北川フラム(磯辺行久の視点から見る越後妻有)
・第34回 ルデル・モー、エカテリーナ・ムロムツェワ(北アルプス国際芸術祭2024)
・第35回 遠藤利克、鵜飼哲(南飛騨Art Discovery参加アーティスト、マルシェ企画/株式会社多美人生開発)
・第36回 北川フラム
・第37回 ジェイコブ・モー、Torus Vil.(アーティスト)
・第38回 大西若人(朝日新聞社)
・第39回 小野正嗣(小説家)
・第40回 北川フラム「建築家・原広司と芸術祭の歩み」
・第41回 北川フラム「瀬戸内国際芸術祭2025」
・第42回 レオニート・チシコフ、マリーナ・モスクヴィナ(「瀬戸内国際芸術祭2025」参加アーティスト)
・第43回 藤原辰史(農業史研究者)
2021年12月13日木奥惠三
(左)2021年10月11日 南条嘉毅 、川村清志 /(右)2021年11月22日 平田オリザ
2020年12月27日小松宏誠作品「Winter Circlet 」清掃・メンテナンスワークショップ
2020年11月1日「オーストラリア・ハウス」秋の会(雪囲い)
2020年10月20日高野ランドスケープを講師に迎えた環境整備ワークショップ
2020年10月3日(土)清水ミュージアムでの川俣正作品制作ワークショップ
2020年9月13日(日)カサグランデ&リンターラ建築事務所作品「ポチョムキン」清掃ワークショップ
2020年8月30日(日) 稲刈り体験ワークショップ
8月22日(土)作家・鞍掛純一との松代城清掃ワークショップ
8月22日(土)作家・鞍掛純一と作品「大地のおくりもの」を彫るワークショップ
7月24日(金)作家・淺井裕介と作品「チョマノモリ」清掃ワークショップ(photo by YONEAYMA Noriko)
日時 | 2025年6月25日(水)19:00~21:00(18:50開場) |
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場所 |
アートフロントギャラリー(代官山/zoom参加可) |
料金 | ・会場/Zoom参加(一般):2,000円 ・会場/Zoom参加(学生):500円 ★新規プラン ・通年参加(一般):15,000円(定額プラン制) ※2024年までは22,000円 ・通年参加(学生):5,000円(定額プラン制) ★新規プラン ※学生の方は、ご購入時にpeatixメッセージでご所属(学校、学部学科、学年等)をお訪ねします。 ※通年参加のプランは現在準備中です。12月23日までに募集を開始します。 |