新潟から世界を捉え、21世紀の美術を考える
大地の芸術祭公式WEBマガジン

運営 / 越後妻有の舞台裏から

この冬、何度でもあそぼう! 「雪あそび博覧会」現場レポート

16 February 2021

現在開催中の「『大地の芸術祭』の里 越後妻有2021冬 SNOWART」。1月23日(土)より、越後妻有里山現代美術館[キナーレ]野外会場では、「雪あそび博覧会」がスタートしました。「雪あそび博覧会」は、雪や冬をテーマにした、アーティストによる体験型の作品を通じて、雪国の冬を楽しむ企画展覧会。2月20日(土)からは、まつだい「農舞台」野外会場でもオープンします。各現場から、プログラムの様子を一部ご紹介します。まずはキナーレから!

「大きなこたつの下で」過ごすひととき

キナーレ会場のメイン作品、岡藤石「大きなこたつの下で」(トップ画像・Photo by  yasuhiro takagi)。寒い冬に暖かいこたつに潜り込んでいるような、懐かしい記憶を思い起こす作品です。大きなこたつの“掛布団”になっている明るい色の布は、作家が染め上げたオーガンジー。そこに十日町の着物の生地などが、色鮮やかに飾られています。中からも外の様子が透けて見え、内と外の境界をふわりと分けます。

Photo by yasuhiro takagi

中に入ると、18台の電気こたつが頭上に並び、ヒーターが赤や黄色の暖かな灯りとなって空間を照らしています。来場者は、こたつの電源を自由に入れたり消したりすることができます。土日には、この大きなこたつの下で、ミニ七輪でおもちを焼いて食べられる「おもちBar」や、米粉の縁起菓子・チンコロづくりを体験できます。

岡藤石「大きなこたつの下で」Photo by yasuhiro takagi

チンコロづくりと「おもちBar」体験。おもちの味が選べます

「こたつカー」に乗って美術作品を鑑賞⁉

「大きなこたつ」の外に出ると、深澤孝史「こたつカー近代美術館」があります。「こたつカー」は、こたつの中の自転車のペダルを漕いで温まるユニークな乗り物です。毎年人気の「こたつカー」ですが、例年と異なる「近代美術館」の設えの中、こたつカーに乗って作品を巡るコーナーになっています。はじめに解説のパネルが登場し、“近代”について思いを巡らせます。そして「除雪器具のトルソ」の合間を縫い、「雪壁の抽象画の模型」を鑑賞します。

真っ白な“トルソ”となったスノーダンプやスノープッシャーは、商品としては比較的新しいタイプを選んだそうです。豪雪地帯の歴史の一端を感じられます。子どもたちは、近代の考察はすっとばして、美術作品のあるサーキットとして思いっきり楽しんでいます!

青空の下、雪の上を滑り降りる開放感

雪の広場に繰り出して楽しむのは、鞍掛純一「雪板」。昨年は小雪で実施できませんでしたが、今年はコースを作ることができました。スノーボードのような木の板に立ち、滑って遊びます。最初は少し怖いかもしれませんが、重心を前にもってくるのがコツです。何回も通って上手になっていく子どもたち。元気いっぱいでとても気持ちよさそうです。

2月20日(土)~は農舞台会場がオープン

そして、2月20日(土)からは、「雪あそび博覧会」の農舞台会場がオープンします。アーティストと松代案山子隊の協働で、雪あそびエリアの設営が始まっています! さまざなな素材のソリで楽しむ、「雪の巨大すべり台」が登場予定。藁でできた「米偶さん」や昨年大人気の「マキオ巨人」、山ぞり隊も集合して、農舞台周辺の雪原に広場を展開します。(参加作家:ReBuilding Center Japan、磯崎道佳、松本勇馬、雪アート・新潟ユニット。松代案山子隊、堀川紀夫+山ぞり隊)

雪が積もるとちょうど良い高さになる「SNOWFIELD TABLE」は、昨年は雪が積もらず、実際に体験できませんでしたが、今年は掘り出さなければならないほど、雪がたっぷりと積もりました。テーブル上で、冬の伝統食・あんぼ(米粉の饅頭)を焼いて楽しめます。

展開イメージ

「マキオ巨人」と山ぞり隊(2020) Photo by NAKAMURA Osamu

また、冬のオフィシャルツアーは残念ながら中止となりましたが、ツアーの名物プログラム「雪見御膳」を農舞台内の越後まつだい里山食堂で体験できます。

会期中は何度でも入場OK。遊び尽くせます。

「雪あそび博覧会」会場のキナーレと農舞台は、北越急行ほくほく線のそれぞれ十日町駅・まつだい駅が最寄りです(十日町駅とまつだい駅間は電車で約10分)。駐車場もあります。各施設のチケットまたは「共通パスポート」を一度購入すれば、会期中は何度でも入場できます。キナーレの「雪板」と農舞台の「巨大すべり台」をハシゴするのもよし。「おもちBar」でいろいろな味を試してみるのもよし。越後まつだい里山食堂のカフェでくつろぐのもよし。お好きなプログラムを遊び尽くしていただけたら幸いです。ぜひ、何度でも、遊びにいらしてください。

NPO法人越後妻有里山協働機構
芝山祐美

編集
ART FRONT GALLERY
アソビュー!
CINRA
つながる

最新ニュースやイベント情報、越後妻有の四季の様子、公式メディア「美術は大地から」の更新情報などを大地の芸術祭公式SNSアカウントで発信しています。