深澤孝史、作品会場となる七和地区の雪像づくりに参加

2022/3/7

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春から始まる「越後妻有 大地の芸術祭 2022」。芸術祭会期初日から新作を展開するアーテイスト・深澤孝史が、作品の舞台となる七和地区の雪像づくりに参加しました。

今年は中止となった雪まつりですが、毎年高い技術を駆使した雪像を披露してきた七和地区では、雪像づくりは地区の結束を高める大事な行事のひとつ。間が空くと身体がなまってしまうからと、今年も独自で雪像を制作。そこに深澤さんも参加し、かつ彼が昨年越後妻有里山現代美術館MonETの冬プログラムに出展した作品の一部を雪像のなかにオブジェとして設置しました。

深澤孝史さん(左端。黄色いジャケット着用)と七和地区のお父さん方。右端にある除雪道具が作品の一部。

十日町市のニュータウンである七和地区は、活気があり新しいことへの意欲も高く持ちつつ、伝統的な季節の行事も大切にしています。そんな七和地区を象徴するのが「七和防災倉庫」。地区で貯めたお金で購入した建物であり、さまざまなイベントも開催されるなど、地区の結束と自由度を底上げする場所です。雪像づくりや除雪など、雪を媒介にさらにこのコミュニティの絆を強めているのではないかと感じた深澤さんは、この場所に、除雪道具「スノーダンプ」を使ったタワーを春から展開します。ぜひ遊びにきてください。

「スノータワー」作品イメージ

深澤孝史プロフィール

1984年山梨県生まれ。場や歴史、そこに関わる人の特性に着目し、他者と共にある方法を模索するプロジェクトを全国各地で展開。2008年に鈴木一郎太とともにNPO法人クリエイティブサポートレッツにて「たけし文化センター」を企画。最近の主な活動として、漂着神の伝説が数多く残る町で、漂着廃棄物を現代の漂着神として祀る神社を建立した《神話の続き》(2017、奥能登国際芸術祭)、埋もれた地域の歴史を現代に結びつけ直すことで、市民の主権と文化の獲得を目指す。《常陸佐竹市》(2016、茨城県北芸術祭)、お金ではなく「とくいなこと」を預かり運用する《とくいの銀行》(2011~、取手アートプロジェクトほか)など。

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