中国の現代建築をリードするMADアーキテクツ。カナダの「アブソリュート・タワー」や、現在建設中の「ルーカス美術館」など、彼らのグローバルなデザイン活動は、アジアのみならず世界の建築の新しい潮流をつくり出しています。
今回、代表のマ・ヤンソンとともにMADのパートナーを務める日本人建築家・早野洋介さんを招き、中国の現代建築に詳しい建築史家・市川紘司さんとの対談の機会をつくりました。併せて、MADの日本での代表作・清津峡渓谷トンネルをはじめ、大地の芸術祭の里に点在する、建築家による作品群をピックアップした特別ツアーを開催します。昨年大幅なリニューアルをした越後妻有里山現代美術館MonETでは、総合ディレクターである北川フラムによる、大地の芸術祭と建築の関わりについて解説いたします。
またとない機会となりますので、ぜひご参加ください。
早野洋介
MADアーキテクツ共同主宰。
1977年愛知県生まれ。2000年早稲田大学理工学部材料工学科卒業、2001年早稲田大学芸術学校卒業後、2003年ロンドンAAスクールで建築学修士号を取得。ザハ・ハディド事務所を経て、2004年よりマ・ヤンソン(馬岩松)、ダン・チュン(党群)と共に中国・北京を拠点とするMADアーキテクトを共同主宰。東洋の思想を取り入れ建築の未来を模索し、人と自然、環境との情緒的関係を創造し、建築文化の在り方を探求している。東京大学、早稲田大学芸術学校にて非常勤講師を務め、ロンドンAAスクールにて外部有識者審査員を務める。代表作に「Tunnel of Light」(新潟)、アブソリュート・タワー(トロント)、ハルビン・オペラハウス(ハルビン)など。
市川紘司
1985年生まれ。建築史家。博士(工学)。東北大学大学院工学研究科助教。桑沢デザイン研究所非常勤講師。東京藝術大学美術学部建築科教育研究助手、明治大学理工学部建築学科助教を経て現職。2013〜2015年に中国政府奨学金留学生として清華大学建築学院留学。著書に『天安門広場──中国国民広場の空間史』(筑摩書房、2022年日本建築学会著作賞受賞)など。翻訳書に王澍『家をつくる』(みすず書房、共訳)など。
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