アーティストの制作現場をのぞき見

2023/7/15

お問い合わせ窓口

「2023年の越後妻有」夏秋シーズンに向けて、6月から続々と作家たちが現地入り。各集落でリサーチや作品会場の視察を行い、作品プランを練り上げ、実際の制作作業を進めてきました。既に公開された作品も、7月下旬に向け大詰め作業中の作家もおりますが、その様子を一部ご紹介します。


1、岡淳「農具は楽器だ!」

ジャズミュージシャン・岡淳は、地元から譲り受けた農具を楽器に変えて、2022年の大地の芸術祭で津南中等教育学校の体育館に展示しました。本作品は、2023年に越後妻有「上郷クローブ座」に移設され、常設展示に。移設の際には、津南中等の生徒さんや上郷クローブ座レストランの女衆(おんなしょ)も駆けつけ、みんなで制作を行いました。現在、完成した作品は公開中です。ぜひ農具が奏でる音楽を楽しんでください。

制作する上郷クローブ座レストランの地元女衆(おんなしょ)

2022年から協働している津南中等の生徒さんたち

完成作品 / 岡淳「農具は楽器だ!」(photo Nakamura Osamu)

2、松本秋則「竹音琴を作ろう」

竹を使ったサウンドオブジェを制作する作家、松本秋則のワークショップ「竹音琴(ちくおんきん)を作ろう」を奴奈川キャンパスで開催します。「竹音琴(ちくおんきん)」は、吊るした竹片が不思議に動きながら音色を奏でるオリジナル楽器。ワークショップでは楽器をつくって持ち帰ることができます。今回、彼のアトリエにお邪魔し、竹音琴を作る行程を見せていただきました。

アトリエで制作中

「竹音琴(ちくおんきん)」・・・吊るした竹片が不思議に動きながら音色を奏でるオリジナル楽器。

3、深澤孝史「秋山郷 大赤沢分校プロジェクト(仮)」

リサーチを丹念に行い、地域の魅力をユニークな発想で作品にする作家、深澤孝史も津南町を訪れました。2022年から続く「秋山郷 大赤沢分校プロジェクト(仮)」を展開するための訪問です。行政の方とともに大赤沢地域を丁寧に調査し、ディレクターやスタッフとの打合せも越後妻有にて行いました。

秋山郷をリサーチ

北川フラム(総合ディレクター)やスタッフとの打合せ

深澤孝史監修「秋山郷 大赤沢分校プロジェクト(仮)」イメージ

4、伊藤誠「上を向いて歩こう」

奴奈川キャンパスにて、伊藤誠による体験型企画展「上を向いて歩こう」が開催されます。鏡面のある装着具を身にまとい、普段見ることはできない頭から上の景色を見ながら歩くことができます。現地入りした伊藤誠は、城山にある自身の常設作品「夏の三日月」も訪れました。

企画展「上を向いて歩こう」イメージ

伊藤誠「夏の三日月」(11月初旬まで公開中)

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