モネ船長と87日間の四角い冒険

公開終了
2024/7/13-11/10(祝日を除く火水定休)
《阿弥陀渡り》原倫太郎+原游
《The Long and Winding River (tunnel and table)》原倫太郎+原游

作品情報と地図

作品について

MonETの回廊や明石の湯エントランスを使った、今回展のMonETオリジナル企画。国内外の作家が参加し、池の周りで繰り広げられるのは「モネ船長」の “冒険と遊び ”!? たとえばスリル満点の《阿弥陀渡り》や、パターゴルフ、巨大彫刻など、楽しみながら体験できる作品が盛りだくさん。夜間はライトアップされ、昼とは異なる静謐な世界観を味わうことができる。

[参加作家]加藤みいさ、contact Gonzo×dot architects、さとうりさ、Drawing Architecture Studio(絵造社)、原倫太郎+原游、マッシモ・バルトリーニ、サ・ブンティ(查雯婷)、ロブ・フォーマン、丸山のどか、渡辺泰幸
[キュレーター]原倫太郎+原游
[インフォメーション事務所]アトリエ・トルカ(櫻井雄大+中村亮太+中園幸佑)
[照明監修]Senju Motomachi Souko(松本大輔 / 原田弥)
※日程限定で特別な夜プログラムの体験できる

▼各作品の紹介
《阿弥陀渡り》原倫太郎+原游
トリックアート on トリックアート、建物とイメージの架け橋
レアンドロ・エルリッヒによる《Palimpsest: 空の池》がMonETに対するサイトスペシフィック作品であるように、本作は《Palimpsest: 空の池》に対するサイトスペシフィック作品。池の中で放射状に伸びる柱のイメージの上に水上歩道を設置。体験者は阿弥陀くじを渡るように移動することができる。夜はライトアップすることでモードチェンジ。

《The Long and Winding River (tunnel and table)》原倫太郎+原游
姿を変える「川」とともに過ごす
「くねくねした川がトンネルになったり、テーブルになったり。美術館と温泉のクロスポイントでチルアウトルームとしての楽しみ方を探っていく。生きものは古代から川に集まって、文明が始まる」(作家コメント)。作家ふたりが作り出す「川」を、明石の湯に設置。滞在しながら体験できる場を展開していく。

《もうひとつのパーティー》マッシモ・バルトリーニ
「音楽」の深淵をのぞく
建築現場などで使われる部品を素材につくられた、オルゴールのような楽器。それが集まり音はこだまし、歩く鑑賞者にはパイプオルガンのような響きが届く。けれど、その音楽の全体を体験することはできない。音楽の楽譜はつねに「彼方」にある。

《十日町パターゴルフ???倶楽部!!》contact Gonzo × dot architects
手作りの「パターゴルフ場」で何が起こる!?
大阪を拠点とするパフォーマンスユニットcontact Gonzoとさまざまな人々との協働を実践する建築家ユニットdot architects。これまでにインスタレーション、映画作品の制作などを行なってきた2組。本展では、昨年2023年宮城県仙台市のせんだいメディアテークにて行った展覧会「定禅寺パターゴルフ???倶楽部!!~協働と狂騒のダブルボギー(2打オーバー)」を大地の芸術祭バージョンとしてアップデートする。

《Colony》ロブ・フォーマン
未知なるコミュニティのあり方を体験する
「田舎での暮らしを再び魅力的にするにはどうすれば良いか? インターネットや文化などによって新しいコミュニティを作ることが、現在のトレンドを変えるであろう。また、新しいタイプの住宅の開発なども意味するかもしれない。しかしそれとは別に、この作品は訪問者が探検できる驚きの空間となるであろう」(作家コメント)。彫刻やインスタレーションにより、エコロジーや都市計画をテーマにした発表を続ける作家による新作となる。

《回る音》渡辺泰幸
その場だけで生まれる“音 ”
陶を素材に、触れながら音を愉しめる、場との関係性で作り出される「音具」を発表する作家。今回は、回廊に袋で覆われた音具を無数に設置。風で音がしたり、子どもたちが触れて楽しむことができる。

《神獣の猫龍》サ・ブンティ(查雯婷)
新しい神獣があげる声とは
「不吉」の象徴である猫と「吉祥」を象徴する龍を組み合わせることで、物事に対する先入観を変えたい。そうしたテーマのもと創作する「神獣」のシリーズを発表。社会には絶対的な思惑や規則は存在せず、多様な考え方が共存することを問いかける。

《溢れる》加藤みいさ
移ろうのは、光と影と肌ざわり
透明で頑丈な水風船を積み上げた奇妙なオブジェは、触れるインスタレーション作品。とけだしたガラスのうな質感、写りこむ周囲の景色がなんとも印象深い。天気や時間で変化する光が作品の表情となり、その時々の作品体験を楽しむことができる。

《本日も、からっぽのわたし #3》さとうりさ
成形され、ふくらむかたち
模型をつくり、裁断や、縫製を繰り返しながら、さまざまな“膨らむかたち”を現場で試みる。作品とともに街をさまようパフォーマンスなど、新しいパブリックアートとしての作品展開を続ける多才な作家の試みるシリーズのひとつである。

《移動してる(電車)、意識も飛んでる》丸山のどか
移動する、という感覚に問いかける
「乗り物による移動」をテーマに、ベニヤや角材などの木材を用いて立体物を制作。それら をMonETの回廊に点在させる。「現代の風 景」のありようをミニマルな手法で表象する作家によるインスタレーションとなる。

《理想の田舎》Drawing Architecture Studio(絵造社)
未来の「田舎」のさまはいかに
「都市と農村の二元論は徐々に履われていく。空間も実体と仮想を厳格に区別しなくなり、人々は徐々に複合的な空間や都市と農村を受け入れるようになった」(作家コメント)。本作は、中国を拠点に架空の都市計画や巨大な建築画を制作する絵造社による「田舎パノラマグラフィック計画」の続き。現在の田舎の変貌を描き、未来を推測することに焦点を当てている。
協力:HUBART(瀚和文化)

作品情報と地図

作品番号 T462
制作年 2024
時間 9:30-18:00(最終入館30分前)

※7/13(土)~9/30(月)の土日祝、8/15(木), 16(金)18:00-20:00(最終入館30分前)は、夜の体験プログラムあり

※明石の湯館内作品《The Long and Winding River (tunnel and table)》《理想の田舎》は、9:30-21:00
料金 入場無料
※別途体験料が必要
休館 火水定休(火水が連続で祝日が2日以上続く場合は翌営業日を振休)
エリア 十日町
集落 MonET
マップコード 140181258*11
公開期間 2024/7/13-11/10(祝日を除く火水定休)
場所 新潟県十日町市本町6-1 越後妻有里山現代美術館 MonET回廊、明石の湯エントランス
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