MOTION & EMOTION 2003 —手の知—

公開終了
Photo by ANZAÏ

作品情報

作品について

縄文火焔型土器がいたるところから出土する津南町。縄文文化から受け継いだ知恵は現在に生き、そして未来へと発信する。この地に生きるひとりひとりの「手のひら」は、指の先までびっしり詰まった知恵があり、力強くいきいきと活動している。津南町歴史民俗資料館裏の竹薮で、作庭をして手形陶板を集合した作品を展示した。その数、約480枚。白色粘土、赤土、信濃川の砂を混ぜた土を木型に詰め、表面に縄目のデザインをつけたうえに手のひらを押し当てる。地元の人たちがかわるがわる手形制作をした。手の主役は住民たちである。2ヶ月間乾燥させ、住民総出の野焼き制作を体験した。縄文の縄つくりワークショップから設置まで、すべて集落の人々との協働によって手作りで制作したアートプロジェクトである。制作をとおしてあらためて感じたのは「ひとがいるから、原風景」であり、「ひと」がいるから「いい景色」…であった。

作品情報

作品番号 M012
制作年 2003
エリア 津南
集落 船山
公開期間 終了
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