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ラッパ水仙が咲き、カタクリの花が風に揺れる、5月の小白倉を訪れた作家は、小白倉の自然の中に麦を置いてみたいと考えた。野外展示された麦の穂は、50日間の雨や風、陽の光に晒されて、蕾のような状態から花開きやがて萎んでゆくという変化を見せた。それは作家にとっても予想外の美しさだったという。テーマ館の前庭でもさまざまな花がいけられ、訪れる人びとは、移ろう自然の姿、その一瞬を記憶に留めた。
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