この作品のコンセプトは、かつて住居前で目撃した、道路工事に依拠します。ある日、目の前の道路に、四角い大きな穴があけられ工事が始まった。そしてしばらくの後、道は何事も無かったかのように舗装され、地下の空洞には満々と水が注入されていった。防火用水の貯水工事であった。その工程は、水の質量を、実在と不在の間に宙吊りにすることになった。工事の目撃によって私は、事実あるいは存在というものの内実が、いかに危うくエロス的なものであるかという確信をもつに至ったのです。私は、実在する水(あるいは事物)と、想像的な水(あるいは事物)のあいだ、あるいは両者が接する振動領域を提示したかった。まず、鋼鉄製の建築の内懐へ入り込むことで、建築の一部へと作品を溶解させた。それによって、水を封印した鉄の物質感をできる限り中和し、水の経験を、観念領域の経験へと移行させることを目論んだのです。
作品番号 | Y023 |
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制作年 | 2003 |
時間 | 9:00~17:00(最終入館16:30) |
料金 | 大人500円、小中高生300円、芸術祭・四季プログラム会期中は作品鑑賞パスポートまたは共通チケットを購入ください |
休館 | 火曜日(祝日の場合は翌日) |
エリア | 松之山 |
集落 | 松口 |
マップコード | 298059523*42 |
関連サイト | http://www.matsunoyama.com/kyororo/ |
公開期間 | 4月下旬(雪融け後、順次公開)~11月初旬 |
場所 | 「森の学校」キョロロ(新潟県十日町市松之山松口1712-2)内 |