越後妻有里山現代美術館MonETでは、今期より新たな取組として、ゲストキュレーター陣を招いての連続企画展を開催します。初回は、7月1日(土)より、作家にアーティスト・コレクティブ(アートグループ)「カタルシスの岸辺」、ゲストキュレーターに椹木野衣を迎えての展覧会を開催します。
≫展覧会「マテリアルショップカタルシスの岸辺 十日町店&『死蔵データグランプリ2022-2023』記録展」詳細
同展覧会にあわせて、会期中の8月12日に、スマホに埋もれた写真など、自分しかその存在を知らないデータ同士が競い合う「死蔵データGP」の特別出張営業版も実施します。エントリーは誰でも無料で可能。ハードディスクやスマートフォンの片隅に眠るデータの声に耳を傾け、死蔵データの逆転劇を見届けてみませんか?
「死蔵データ」とは?
公開していない、誰に見せる予定もない、自分しかその存在を知らないデータ一般をカタルシスの岸辺は暫定的に「死蔵データ」と呼んでいる。拾いものではなく、自分自身が生成したものであることが条件。
「カタルシスの岸辺」は荒渡巌、海野林太郎、高見澤峻介を中心に2017年に東京で結成された“マテリアルショップ”である。プロジェクト毎に参加作家が変わるが、2019年に髙橋銑が退店、2023年現在は田中勘太郎、大山日歩、宍倉志信、鈴木雄大、岡千穂、みずしまゆめを含めた9人をコアメンバーとして活動している。「ショップ」であることを核としつつ、既存のアートシーンの経済システムに依らぬ、独自の生存戦略の確立を試行する。
1980年代末から美術を中心とする評論活動を始める。主な著作に『シミュレーショニズム』(増補版、ちくま学芸文庫)、『日本・現代・美術』(新潮社)、『戦争と万博』、『後美術論』(第25回吉田秀和賞)、『震美術論』(平成29年度芸術選奨文部科学大臣賞、以上、美術出版社)など多数。ゲスト・キュレーターとして「アノーマリー」(レントゲン藝術研究所)、「日本ゼロ年」(水戸芸術館)、「平成美術 うたかたと瓦礫(デブリ)1989–2019」(京都市京セラ美術館)など。
日時 | 2023/8/12(土)13:00-16:00 |
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場所 |
越後妻有里山現代美術館 MonET 1F回廊(新潟県十日町市本町6-1, 71-2) |
料金 | 無料 ※館内の作品や企画展鑑賞には、共通チケットまたは個別鑑賞料一般1,200円/小中600円が必要 ※予約不要 |