今年の妻有アーカイブセンターでは2009年から深い繋がりがあり、同施設にアトリエを置く川俣正による2つの新たな作品を公開します。
「KAWAMATA PROJECT DOCUMENT VIDEO」では、ワーク・イン・プログレスの制作スタイルで作品展開してきた川俣の、これまでのプロジェクトのドキュメント映像を体育館にプロジェクションします。「TREE HUT PROJECT」では、作家が世界各地で展開してきた樹木に小屋のようなオブジェを設置するプロジェクトを、自然豊かな十日町で展開させます。また、妻有アーカイブセンターに所蔵されている地域芸術の資料やアートブックの閲覧もできます。
トップ画像:Kawamata Tadashi “Nids & Cabanes” (Île-d’Arz), 2024
今回は、ここのアーカイブの中から、いくつかの私のプロジェクトドキュメントを紹介します。多くのプロジェクトは、一時的なものなので、写真やビデオで記録しています。特にビデオドキュメントは、長年一緒に仕事をしているジルクデール氏のものです。完成するまでの工程や、関わった人たちのインタビューで、プロジェクトの主旨や全体のイメージをわかりやすく解説しています。(作家コメント)
イメージドローイング
2009年に川俣正が指揮するインターローカル・アート・ネットワーク・センターの会場になったのち、深いつながりを持ち続けてきた清水小学校が、アーカイブ/ライブラリー施設として進化。新作の展示はもちろん、芸術祭の資料や、地域に根差すアートプロジェクトの資料や、美術評論家の故・中原佑介寄贈の約3万冊の蔵書をはじめとした芸術関係の巨大なライブラリーとしても活用されており、建物内部ではサイトスペシフィック・アーカイブを公開。これまでの大地の芸術祭の全ドキュメント、川俣正の1980〜2005年の活動資料を保存する。
川俣正
1953年北海道生まれ、フランス在住。主な展覧会・プロジェクトに2010年-13年「川俣正・東京インプログレス」(東京)、1997年「椅子の回廊」(Festival d’automna Paris、サルペトリエール病院サン・ルイ教会、フランス)、1996-99年「ワーキング・プログレス」(アルクマー、オランダ)、1987年「Destroyed Church」(ドクメンタ、カッセル、ドイツ)などがある。著書に『アートレス マイノリティとしての現代美術』(2001年、フィルムアート社)がある。
日時 |
7/19(土)~8/31(日)の土日祝 10:00-17:00 |
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場所 |
妻有アーカイブセンター(新潟県十日町市清水718) |
料金 | 個別鑑賞料一般600円/小中学生300円、もしくは共通チケット |