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田植え前の大事なコト

27 June 2020

皆さま、はじめまして。
今年の4月からまつだい棚田バンクの耕作スタッフとして勤務しております、峰岸と申します。少し自己紹介をさせていただきますと、私は生まれも育ちも地元十日町出身。今も十日町に住んでおります。しかしながら、農業は今年初めてです。前職は農業とは全く関係の無い仕事であったため、まさに「0」からのスタートでした。

そんな私ですが、田植え前にひとつの仕事を担当することになりました。それは、「苗の生育管理」です。農業では「育苗管理」と呼ばれます。管理の内容としては、苗が枯れないように水分を与えたり、 適性温度を保つために、夜間は専用のシートを苗の上にかけるなどの作業を行います。毎日作業を行うため、全て私が管理した訳ではなく、FC越後妻有の選手の皆さんと一緒に当番制で行いました。私はその当番を決めるなど、管理する作業を任されました。苗の生育はとても難しく、いくつかの苗は水分が足りず枯れてしまったり、カラスやスズメなどの鳥に苗を食べられてしまうなど、苦難の連続でした。

そんな努力が実り、苗はすくすく育ち、立派な苗となって田植えを迎えることが出来ました。苗を田んぼに運搬するため、軽トラックに積んでいくのですが、60箱というたくさんの苗が詰まれた軽トラックを眺めた時には、「いよいよこれから始まるんだ」と、少しわくわくする気持ちを感じました。

そしていよいよ田植えが始まりました。

田植えでは、専用の機械「田植え機」を使用して苗を植えます。もちろん、田植え機に乗ることは初めてでした。田植え機初挑戦の時には、「苗を真っ直ぐ植えられるのだろうか」と不安に駆られながら田植え機を操作しました。田植え機の操作はなかなか難しく、せっかく植えた苗の上を通ってしまい、苗を踏み潰してしまったりと、こちらも苦難の連続でした。また、田植え機で植えられなかった場所を手で植える「捕植」という作業があるのですが、この作業も腰痛持ちの私からすると、とても大変な作業となりました。しかしながら、農業チームの先輩や、地元のベテラン農家の方からの手厚いアドバイスをいただいたおかげで、なんとか綺麗に植えることができました。

田植えをしていて、とても嬉しい瞬間があります。それは、ひと通り植えた後に田んぼを見ることです。お米作りの面白さは、田植えに限らず、代掻きや草刈りなど、一つ一つの作業で達成感を感じられることが面白さであると私は思っていますが、田植えは他の作業とは比べ物にならないほどの達成感を感じました。田植え前の何も植えられてなかった田んぼが、自分の手によって苗を植えられた田んぼの姿を見ると、「ここの田んぼを自分が植えたんだ」と感じます。おそらく、初めて自分で植えた田んぼについては、今後一生忘れられない思い出になると思います。それだけの達成感を、田植えを通して感じることができました。

楽しくも大変だった田植えを終え、これから本格的にお米の生育がスタートします。今年から初めて農業に携わり、分からないことや大変に感じることもたくさんあるかと思います。しかしながら、棚田の未来のために里親になっていただいた皆様に美味しいお米を食べていただく為、そして「まつだいの棚田」の今後を守るために、これからも農業チームのスタッフとFC越後妻有の選手の皆さんと力を合わせて、一生懸命お米作りに努めていきます。

まつだい棚田バンクスタッフ 峰岸海里

まつだい棚田バンク

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大地の芸術祭を機にスタートした棚田保全活動。里親(棚田オーナー)になると、秋に新米が配当されるほか、お米づくり(田植え、草刈り、稲刈り)のイベントに参加できます。

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