1984年以降カバコフが繰り返し取り組んでいる代表作の一つ。頭上に張り巡らされた16本のロープに紙切れや木片など約100個のメモが付けられた「ゴミ」がぶら下がり、メモには自然、子供、健康、家事、愛などをめぐる様々な会話が書かれている。
「ライラックがきれいに咲いているわ! 家に持って帰りましょう」
「今夜出かけるところはあるかな? なにもかも退屈で、なにをしたらいいか分からない」
「もしスープを飲むなら温めるわ…手を洗っていらっしゃい」
「僕たち、とてもいい時間を過ごしたね。なぜ君は夜、来なかったの?」
「私のこと愛している? それならパンを買ってきて…」
「あなたももうすぐ去っていくのね。ほら、みんな行ってしまった」
これらの言葉は「個人のものであると同時に皆の言葉である」。カバコフはソ連時代に、自分が属している社会とそこで暮らす人々の人生を記憶するために、人々の声を記録しはじめた。本作は、日常の営み、感情、あらゆる人々の生を記憶したいという作家の思いを反映している。
作品番号 | T416 |
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制作年 | 2021 |
時間 | 10:00~17:00(4/29~11/13は~18:00まで) |
料金 | 越後妻有里山現代美術館 MonET入館料1,000円 / 1,200円(芸術祭会期中) / 1,500円(会期中の池での特別企画展開催時)もしくは、作品鑑賞パスポートをご購入下さい。 |
エリア | 十日町 |
集落 | MonET |
マップコード | 140181288*60 |
公開期間 | 通年公開(祝日を除く火水定休) |
場所 | 越後妻有里山現代美術館 MonET(新潟県十日町市本町6-1) |