食品や食材を模した立体作品を手がける札本彩子による企画展を奴奈川キャンパスにて開催します。食と私たちが生きる社会との接点や意外な結びつきを視覚化する作家が、越後妻有の郷土料理を題材に作品を展開します。
かつての学び舎である奴奈川キャンパスの教室に、越後妻有の郷土料理を並べます。
机の上に置かれた主菜の「焼鮭」のように見えるものは、地域の方々が家庭で使い込んできたスポンジをもとに作られています。日用品やがれきの破片を、ふとした瞬間に食べ物へと空見する〈モシャス〉シリーズを継続的に制作してきました。本作ではその手法を用い、スポンジを焼鮭に見立てています。
スポンジは使うたびに少しずつ変化し、日々の家事や、誰かのために費やされた時間の積み重なりを刻んでいます。
この地域で大切にされてきた振る舞いや、もてなしの習慣。その賑やかな時間の背後には、準備や片付けといった静かな労働があります。
机の上に並ぶ焼鮭は、食卓の裏側に積み重なってきた、名もなき生活の時間を想起させます。(作家コメント)
Photo Nakamura Osamu
国際芸術祭「あいち2025」 展示風景
札本彩子《ステーキ岩 カットステーキ(230g)》2025
©︎ 国際芸術祭「あいち」組織委員会
撮影:ToLoLo studio
《鮭s》撮影:城戸保
食品そっくりの立体彫刻を作家とともに作成するワークショップを会期中に開催します。
日程:2026/8/1(土)13:00~(2時間程度)
ワークショップ料金:800円(入館料は別途)
札本彩子
山口県出身、京都府在住。食材や食品を精巧に模した立体作品を制作している。独自のプロセスを経て生み出される造形は、単なる再現に留まらず、鑑賞者の食に対する認識や記憶を揺さぶる。
近年の主な活動に、「アーティスト・イン・ミュージアム AiM Vol.16 札本彩子」(岐阜県美術館)、国際芸術祭「あいち2025」(愛知県芸術文化センター)などがある。
2014年3月に閉校した奴奈川小学校は、地域の価値を実践的に学ぶ学校として生まれ変わりました。農業をベースに、食・生活・遊び・踊りを通して、一人ひとりの得意なことを掘り起こしていくための場を開きます。また、“子ども五感体験美術館”として、「見ること」以外の要素を含んだ、全身で楽しむアートを展開し、都市の女子サッカー選手が、棚田の担い手として移住・就農し、プレーする農業実業団チーム「FC越後妻有」のホームグラウンドでもあります。
【時間】10:00-17:00(10・11月は16:00まで)
【開館日】2026/4/25-11/8 祝日を除く火水定休
【料金】一般800円、小中学生400円もしくは「2026年の越後妻有」共通チケット
| 日時 | 2026/4/25(土)~11/8(日)※祝日の除く火水定休 |
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| 場所 |
奴奈川キャンパス |
| 料金 |
奴奈川キャンパス入館料(一般800円、小中学生400円)もしくは共通チケット
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