2026年、香港ハウスでは、トビー・クリスピーとミレ・ユの2人のアーティストによる企画展「STiTCH OUR iNNER LAND」を開催します。
「艹」は「草」と発音し、草花を表す部首であり、「田」は土地を、「人」は人々を表します。その字形は針の運びのようで、人々が針仕事を通して、人と自然を結び合わせることを象徴しています。喧騒に満ちた香港と静寂に包まれた津南町。
遠く離れた二つの土地は、それぞれ異なる気候、土地、生活のリズムを宿しています。アーティストは「人」を軸として二つの土地を往来し、土地、記憶、そして生活を細やかに映し出す49の物語を集め、都市と山里が語り合い、過去と現在を織り交ぜながら、刺繍という針仕事により地域を越えた集合的記憶を紡ぎだしました。さらに作品では、山と野の草木を媒介として、日常の中で見過ごされがちな自然の息吹をアートインスタレーションへと昇華させ、人と自然の対話を通じて、鑑賞者を共鳴へと導きます。作品中の浴衣、シャツ、藍染めの絹麻、そして草木のインスタレーションと静かに向き合うと、ご自身の記憶の中にある、風景や物語がよみがえるのではないでしょうか。
来場者の皆様には、和紙糸を手に取り、展示されている網に「人」の文字を縫い付けていただくことで、皆様の足跡を作品に加えることができます。ぜひアート制作にご参加ください!
トビー・クリスピー
時間を紡ぐアーティストであるトビー・クリスピー (林蔚彦)は、古着を舞台に、生地と生地の間に記憶を縫い合わせます。2013年からアップサイクルを通じて過剰消費に向き合ってきました。彼女は「時間は織物の中に宿る」というコンセプトで、補修、再デザイン、再体験を通して、人と手、そして物語とのつながりを結び直し、衣服に刻まれた時間と記憶を呼び覚まします。そのプロジェクト「慢針黹牧民(スロー・ステッチ・ノーマド SLOW STiTCH NOMAD)」は、2020年から現在までに300件を超える実際の物語と約2000名の参加者を集め、コミュニティが共同で紡ぎ上げる生きた記憶のアーカイブとなりました。2024年には「慢針黹牧民(スロー・ステッチ・ノーマドSLOW STiTCH NOMAD)@油街実現」がイタリアの国際デザイン賞「A’ Design Award」のブロンズ賞を受賞し、ものを大切にする文化と感情的なつながりを再構築した点が評価されました。
ミレ・ユ
植物の通訳者、ミレ・ユ (余美玲)は、華道と日本の伝統文化に深く影響を受け、2014年に京都造形芸術大学(現:京都芸術大学)を卒業しました。天然素材を媒介とした作品の多くは、意図的にデザインされるのではなく、素材の息づかいと手のリズムに寄り添いながら即興的に生まれます。彼女にとって創作とは、自然の美と文化の精神を結びつける過程です。天然素材との共鳴を通して、静けさの中に自然が持つ最も純粋な姿を表現します。
香港との恒常的な文化交流拠点となる滞在制作兼ギャラリー施設。設計は2012 年ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展などで注目を集める若手建築家チーム、イップ・チュンハン(葉晉亨)が公募で選定された。年間を通して香港の大学、文化機関、自治体などと連携しながら多彩な地域交流プログラムを継続的に展開するほか、コンペで選ばれた作家、パフォーマー、文学作家などが滞在制作し、作品展示を行う。≫香港ハウス
Photo by Nakamura Osamu
| 日時 | 2026/7/18(土)~8/30(日)の火水以外、9/5(月)~11/8(日)の土日祝 |
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| 場所 |
香港ハウス(新潟県中魚沼郡津南町大字上鄉宮野原29-4) |
| 料金 |
個別鑑賞料一般600円/小中300円(上郷クローブ座と香港ハウス共通)、もしくは共通チケット
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