松代(まつだい)エリア

どんなエリア?
信濃川の支流である渋海川沿いを中心に広がる松代エリアは、周囲を山々に囲まれた丘陵地帯です。交通手段が発達する昭和40年代頃までは、特に冬になると周辺地域との行き来が難しく、陸の孤島ともいわれていました。主な産業は稲作ですが、松代の農耕文化には、山の斜面を切り開いた棚田、川の流れを変えて田んぼにした瀬替えなど、厳しい自然と向き合って生きていくための尋常ならぬ工夫や叡智をみることができます。
歴史
大同2年(807年)、坂上田村麻呂が奴奈川姫を祀るために創建したと伝えられる社殿『松苧神社』があります。本殿は、明応6年(1497年)建立の木造茅葺きで、木造茅葺き屋根建築物としては県内最古のものとして、国の重要文化財に指定されています。上杉謙信をはじめとする戦国の武将たちも祈りを捧げたと伝えられており、謙信寄進の小刀、日の丸の軍配が伝えられています。5月8日の七ツ詣り(ななつまいり:数え七歳の男の子が参拝する行事)には、多くの人で賑わいます。松苧神社の資料は、まつだい郷土資料館にも展示されています。

このエリアの施設

6つのエリア

十日町 エリア
信濃川の東側に広がる織物と農業を柱として形成された地域。少子化によって廃校となった小学校が10校以上あり、「鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館」などの作品として生まれ変わっています。
川西 エリア
信濃川の西岸にある高さ50mの段丘上に広がる地域。ジェームズ・タレルの「光の館」や、住民によって運営されるブルーベリー園「ベリー・スプーン」をお楽しみいただけます。
中里 エリア
信濃川をはじめ、清津川、釜川、七川と水に恵まれた地域。釜川のほとりでは、ゴミ捨て場に変わり果てたかつての遊び場を、フィンランドの建築家グループ「カサグランデ&リンターラ建築事務所」が美しい公園に作り上げました。
松代 エリア
信濃川の支流である渋海川沿いを中心に広がる、周囲を山々に囲まれた丘陵地帯。棚田景観で有名な星峠集落の民家を活かした作品「脱皮する家」では宿泊体験もできます。
松之山 エリア
長野県境に位置する周囲を山々に囲まれた標高200~600mの丘陵地帯。標高700mには緑あふれる大厳寺高原もあり、四季折々の自然が訪れる人を楽しませてくれます。
津南 エリア
新潟県の南端、長野県の県境に位置する地域。木造小学校を活用した秘境の宿「秋山郷結東温泉 かたくりの宿」や縄文時代中期の遺跡があります。
つながる

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